【安田記念】香港馬ヴォイッジバブル昇竜の勢い!ラウ助手「状態言うことない」
2024年5月31日 05:30 春の最強マイル王決定戦「第74回安田記念」の出走馬が30日、確定した。木曜追いでは東京競馬場に入厩している香港馬ヴォイッジバブルが芝で力感あふれる走りを披露。1月スチュワーズCでG1初制覇を飾った勢いは注目の的だ。同レースの枠順は31日に決まる。
香港の上がり馬ヴォイッジバブルが“不気味”な動きを見せた。29日に続き、実戦で走る東京芝へ。4コーナー手前で軽くギアを上げ、5F71秒0~1F12秒4(馬なり)で力強く駆け抜けた。蹄音が高らかにスタンドまで響き渡っているのは“無観客”で場内が静かだからだけではない。前走時で550キロ台の大型馬。香港馬らしい叩き上げの猛パワーを体現した形だ。
騎乗したヤンキン・ラウ助手は「レース3日前に追うのはこの馬のパターン。体もだいたいできているので、調教師(イウ師)の判断もあって、そこまで強くやらなかった。坂の上りの後は右手前にスムーズに移行できた。うまくいった」と笑顔で切り出した。
昨年後半から充実一途。12月香港マイル(2着)ではG110勝を誇る香港の至宝ゴールデンシックスティに0秒2差で続き、日本馬のナミュール、ソウルラッシュ、セリフォスに堂々と先着した。今年1月のスチュワーズCでG1初制覇。3月ドバイターフ(13着)にも挑んだ。前走チャンピオンズマイルは3着。マイルの安定感は際立っている。
同助手は「ドバイの時は輸送や調整はうまくいったが、枠順や位置取りが思うようにならず、直線の不利もあって結果が伴わなかった。左回りは対応できるし(東京の)坂の起伏が問題になることはないと思う」と力を込めた。
管理するイウ師は、10年スプリンターズS(ウルトラファンタジー)を制した日本でもおなじみの名トレーナー。G17勝のロマンチックウォリアーに注目は当然ながら集まるが、マイル実績&目下の充実ぶりから“香港第2の刺客”も侮れない。「状態は言うことありません。ただ、雨はちょっと困ります。今日ぐらいの感じ(晴れ、良馬場)が理想です」(同助手)
不安定の週末の予報さえクリアできれば、激走があっても驚かない。