【宝塚記念】ドウデュース 史上7頭目4年連続G1制覇へ!友道師も納得6F81秒5~1F11秒8

2024年6月20日 05:30

貫禄十分の動きで盤石の仕上がりをアピールしたドウデュース

 中央競馬の上半期を締めくくるグランプリ「第65回宝塚記念」(23日、京都)の追い切りが19日、東西トレセンで行われた。ファン投票歴代1位の得票を集めたドウデュースは芝コースでスピード感のある走りを見せた。中間は極上の加速力で魅了。宝塚記念最多4勝を誇る武豊(55)を背に、史上17頭目の宝塚記念&有馬記念制覇を狙う。同レースは20日に出走馬と枠順が決定する。

 主役は最後にお出まし。ドウデュースは午前8時30分、関西馬で最も遅い時間帯に姿を見せた。最終追いはポリトラックが中心だったが、火曜に降った雨の影響で馬場を考慮。芝コースを選んだ。前川助手を背に大きく先行する僚馬カルデア(3歳未勝利)を見る形。直線入り口から少しずつ加速、内から手綱を持ったまま馬なりで並びかけて併入。6F(1200メートル)81秒5~1F11秒8を刻んだ。様子を見守った友道師は「前に置いた馬を目標に行き過ぎないように、抜かないような感じでやりました。助手がうまく乗ってくれて、いい追い切りができました」と胸を張る。

 9日、12日、16日のCWコースでの追い切りではラスト1F10秒台後半を連発。特に1週前は10秒9→10秒8で極限の加速。指揮官は「(1週前追いは)武豊ジョッキーに乗ってもらい、しっかり負荷をかけた。最後の上がり時計が凄くて、さすがドウデュースだと感じました」と自信を持って送り出す。

 前走ドバイターフはスタートで出遅れ。リズムが狂った。直線、密集した馬群で今度は前が壁。不完全燃焼の5着。「ゲートの中で落ち着きがなく出遅れてしまい、位置取りも後ろから。最後の直線も内を突いたが、なかなか前が空かず。追い出しの差だと思う」と悲観していない。幸い、消耗が少なかったのでレース翌日から角馬場で乗り運動を再開できるほど元気だった。

 グレード制導入84年以降では史上7頭目となる4年連続JRA・G1制覇がかかる。21年朝日杯FS、22年ダービー、昨年の有馬記念でV。友道師は「以前は体に幅があって、ムキッとした感じだったが最近、胴が伸びたのかハーツクライ体形になった。貫禄も出てきたね」と成長に目を細める。マイラー色が強かった馬体は中距離系にモデルチェンジ。遅咲きの血統がついに完成を迎えた。

 ファン投票は23万8367票で歴代最多の得票数を得た。ファン投票1位は21年クロノジェネシス、22年タイトルホルダー、昨年イクイノックスと3連勝中。「日頃からファンレター、メッセージが送られてきて、改めて人気を感じた。皆さんの期待に応えられるように頑張りたい」。ディープインパクト&武豊が勝った06年以来の京都開催。日本競馬を代表するスターホースとレジェンドが淀のグランプリを盛り上げる。

 ≪Vなら主場4場制覇≫グレード制導入84年以降で東京、中山、阪神、京都の主場4場でG1を勝ったのはテイエムオペラオー、オルフェーヴル、ジェンティルドンナ、キタサンブラックの4頭。ドウデュースは京都以外の3場で既にG1勝ち。史上5頭目の主場4場G1制覇を狙う。

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