【宝塚記念】ルージュエヴァイユ 紅一点手加減なし1馬身先着 黒岩師「精神力が凄くて強い」

2024年6月20日 05:13

<宝塚記念>坂路で併せて追い切るルージュエヴァイユ(右)(撮影・西川祐介)

 夏は牝馬を狙えという。科学的な理由ははっきりしないが、JRA競走馬総合研究所の統計でも夏競馬の牝馬の強さは明らかになっている。真夏を思わせる日差しが容赦なく照りつける美浦坂路。紅一点ルージュエヴァイユが涼しい顔で駆け上がってくる。馬なりのままポリクシニーズ(5歳1勝クラス)に1馬身先着。「走りたい気持ちが十分に伝わってくる、凄くいい状態です。この中間はハードなトレーニングを課したが、乗り越えてくれました」。最終追い切りを見届けた黒岩師が切り出した。

 短期放牧先の宮城県・山元トレセンから「体をふっくらさせて戻ってきた」ために手加減せずに鍛えられた。帰厩2日後の5月26日から時計を出し始め、今月5日の2週前追い切りではWコース6F80秒0~1F10秒8。12日の1週前追い切りは6F79秒8~1F10秒8。「今日(19日)は気持ちを乗せ過ぎず、疲れも残さないように…。これで十分です」と続けた。

 大阪杯では先行馬向きの流れを後方から首+鼻差の3着。「エリザベス女王杯(2着)もそうでしたが、脚をためれば長くいい脚を使える。京都の外回りはいい条件です。精神力が凄く強いので馬場が渋っても期待したい」。宝塚記念は過去10年で牝馬が4勝。今年も暑さに強い牝馬狙いが正解か。

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