【宝塚記念】ローシャムパーク 走行フォーム改善11秒5 京都未経験も戸崎「問題ない」

2024年6月20日 05:25

<宝塚記念>迫力十分のフットワークを見せたローシャムパーク(撮影・西川祐介)

 ローシャムパークの最終追いはWコースでリチャ(4歳3勝クラス)との併せ馬。2馬身追走する形でスタートし、鞍上が必死になだめて迎えた残り200メートル。追えばどこまでも伸びていきそうな手応えで内から僚馬をあっさりかわして半馬身先着した。6F80秒7~1F11秒5をマーク。田中博師は「リズムのいい中で走れていました。4角で馬の脇にずらした時に少しハミを取ってしまった。ハミの取り方が雑に見えたが、それまでの走りは今までのローシャムパークと比べてまとまりがありました」と及第点を与えた。

 中間のテーマは走行フォームの改善だった。「首の使い方が雑で上下動がリズム良く使えない。まだ本当にファイトした時の乗り難しさがある」。最終追いではほぼスムーズに追走できた。「今回の調教を見ている限りでは改善されてきた」。日頃の成果が実を結びつつあるのは確か。戸崎も「前走よりも行きっぷりは良くなった」と好感触。指揮官は「ジョッキーに確認してもらい、前走時と比べると動きの質は遜色ない」と体調の良さを伝えた。

 京都は未経験だが、田中博師は「広いコースに替わるのは、この子のストライドを考えるとプラス」と意に介さない。19日には浦和でレモンポップがさきたま杯を貫禄V。9日のエプソムCではレーベンスティールの復活劇、6月に入って既に重賞2勝と厩舎の勢いは止まらない。

 戸崎も「どんな条件でも走れる強さがあるので問題ない」とオールラウンダーぶりを高く評価した。先週JRA通算1500勝を達成したばかりの鞍上は関東リーディング首位をひた走り、上半期のG1では8戦騎乗して馬券圏内が5回。頼もしい巧腕とともに、G1・3度目での初制覇に挑む。

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