【中京記念】エピファニー弾んだ!栗東CW唯一のラスト1F10秒台、杉原も手応え
2024年7月18日 05:23 栗東滞在の関東馬エピファニーは鞍上の杉原が美浦から駆けつけ、CWコースで抜群の伸びを披露。今冬の小倉大賞典覇者が夏も主役を演じる。
慣れ親しむ栗東でシャープな動きを見せた。関東馬エピファニーはCWコース単走で半マイル追い。向正面で馬場入りして徐々にスピードを上げていく。直線に向いてトップギアへ。ゴール板を過ぎた後も気合をつけられ、力強く駆け抜けた。しまい重点とはいえ、ラスト1F10秒9はこの日の栗東CWコースで唯一の10秒台をマーク。先週もCWコースで3F36秒1~1F11秒2とメリハリの利いた追い切りをこなした。
鞍上の杉原は2週連続で美浦から駆けつけて稽古をつけた。今週の半マイル追いに「調教では前向きすぎて直線に向いてアップアップになってしまうことが、以前に栗東滞在していた時にあったので」と意図を説明して、言葉を継いだ。「ゴールしてからもしっかりと余力を持って駆け抜けた。今週の方が背中の使い方が凄く良くなって、この馬本来の走り方ができていました」と好感触を伝えた。
栗東滞在はお手の物だ。昨年のケフェウスSとチャレンジC、今年の小倉大賞典、大阪杯に続く5度目。今回は美浦で調教を積んだ後に、栗東に移動してじっくりと乗り込んできた。沢江助手は「馬自身が栗東に慣れていますし、順調ですね」ときっぱり。大阪杯10着以来、3カ月半ぶりでも万全の仕上がりを見せる。
今冬は小倉大賞典で重賞初V、今回は同じ小倉芝1800メートルが舞台だ。杉原は「小回りの千八はこの馬にとってベストの舞台だと思います。あの時は流れも向きましたし、今回も向きそうなので」と意気込んだ。ここもセルバーグなど逃げ馬が速いラップを刻む展開が見込める。「何度もコンビを組ませてもらって、持っているエンジンは凄いものがあります。そこをうまくコントロールできれば」と切れ味を引き出すイメージ。夏もお任せ。思い入れのある小倉で再び重賞タイトルを狙う。
《エピファネイア産駒勢い》エピファネイア産駒に勢いあり。今年ここまでJRA重賞で種牡馬別最多の9勝。G1ではステレンボッシュ(桜花賞)、テンハッピーローズ(ヴィクトリアマイル)、ダノンデサイル(ダービー)、ブローザホーン(宝塚記念)で4勝と大舞台で活躍した。今冬の小倉大賞典は同産駒が2頭出走してエピファニーがV。セルバーグが10番人気3着と高配をもたらした。舞台は今回と同じ小倉芝1800メートル。父の舞台相性もお墨付き。今回は前記2頭に加えワールドリバイバルの3頭が出走する。