【宝塚記念】石橋師 メイショウタバルVに涙「オーナーに恩返しできた」

2025年6月16日 05:29

<阪神11R・宝塚記念>メイショウタバルで勝利し喜ぶ石橋調教師(左)と武豊騎手(撮影・亀井 直樹)

 メイショウタバルを管理する石橋師は騎手時代、同じ冠名のメイショウサムソンでG1・3勝。13年に調教師免許を取得し、翌年の開業後、12年目でうれしいG1初制覇を飾った。検量室前で愛馬の帰りを待つトレーナーはうっすら涙を浮かべていた。「(ゴール後は)力が抜けるというか。騎手の時も松本オーナーの馬でG1を勝たせてもらったけど、調教師になってからのG1はやっぱり違う。涙が出ました」と思いを明かし「これで騎手時代からお世話になっているオーナーに少しは恩返しができたと思います」と続けた。

 これまでの道のりは決して順風満帆ではなかった。昨年の若駒Sは右前肢ハ行で競走除外、ダービーはレース2日前に左後挫石で出走取り消し。「この馬に関しては、いろいろ思い通りにいかなかったので。(勝てて)良かった」。この春、ドバイターフ(5着)で海外遠征を経験したことで精神面が強くなった。4歳夏を迎えて本格化。次走は未定ながら下半期の楽しみが大きく広がる勝利となった。

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