【有馬記念・寺下】ミュージアムマイル気になる
2025年12月21日 17:30 近年の有馬記念は重量差が大きなアドバンテージになっている。最も重い重量(22年まで57キロ、23年から58キロ)を背負う古馬の牡馬・セン馬は19年以降、【1・2・2・46】の成績。勝利したのは23年1番人気ドウデュースのみで勝率はわずか2%。連対率6%、複勝率10%も低く、信頼できない。
一方、重量の軽い3歳馬や牝馬は19年以降、【5・4・4・31】の成績で勝率11%、連対率20%、複勝率30%と全てで古馬の牡馬・セン馬を大きくリードしている。20年には11番人気だった牝馬サラキアが2着に食い込み、22年は6番人気の3歳牡馬ボルドグフーシュが2着、23年も7番人気だった4歳牝馬スターズオンアースが2着。そして、昨年は最も重量が軽い54キロの3歳牝馬レガレイラが5番人気で制した。今年のグランプリも近年の“有馬トレンド”に乗り、重量の軽い馬を中心に狙いたい。現時点では3歳牡馬のミュージアムマイルが気になる。前走の天皇賞・秋は上がり3F32秒3の末脚で2着に好走。中山は皐月賞、セントライト記念の2勝と相性がいい。ダービー6着で距離延長を嫌われれば馬券的な妙味もある。(寺下 厚司)