【有馬記念・後藤】ミュージアムマイル本命候補
2025年12月21日 18:30 思い出に残っている有馬記念はたくさんある。ラストランを衝撃の8馬身差Vで飾った13年オルフェーヴル。1強ムードと目されたアーモンドアイを筆頭に、G1馬10頭をなぎ倒した19年リスグラシュー。そして、プライベートを通じても初の現地観戦となった昨年のレガレイラ。3歳牝馬64年ぶりVの偉業達成を見届けられたのは、一生忘れられない。
そして今夏、北海道出張中のノーザンホースパーク取材で出合ったのが18年覇者のブラストワンピース。現役時代さながらの迫力満点の馬体は健在だった。担当者が「ご飯を食べ切ると、ファンの声に応えてくれます」と苦笑いするほどの大食漢。その一方で「覚えてからが凄く早い。とんとん拍子で物事が進む」というセンスの良さを生かして、引退後は馬術大会で活躍。第二の“馬生”からも目が離せない。そんな同馬を含めて、直近10年では3歳馬が5勝をマーク。今年は皐月賞馬ミュージアムマイルが参戦を表明。秋始動戦のセントライト記念も鮮やかな差し切りV。中山適性の高さを示していて、有馬記念でも本命候補に考えている。(後藤 光志)