【有馬記念・悠貴】宝塚Vメイショウタバル逆襲だ

2025年12月21日 18:30

 記者の一番好きな馬は牝馬2冠馬カワカミプリンセスだが、一番強いと思った馬はG14勝馬ダイワスカーレット。休み明けながら“同期”ウオッカとの歴史的名勝負を繰り広げた08年天皇賞・秋のパフォーマンスにも驚いたが、特に印象に残っているのは同年の有馬記念だ。強豪牡馬たちの早め強襲をものともせず悠々逃げ切り。71年のトウメイ以来、37年ぶりの牝馬Vをあっさり達成してみせた。スピード、操縦性ともにピカイチで、展開や場所、距離は不問。サラブレッドの“究極体”だと今でも思っている。グレード制導入後の84年以降、有馬記念の逃げ切りVは前述のダイワスカーレットを除くと3頭。92年メジロパーマー、95年マヤノトップガン、17年キタサンブラックはいずれも、それ以前、それ以降の宝塚記念で逃げて馬券内に好走している。その傾向に従えば、今年の宝塚記念をハイラップで圧逃したメイショウタバルの春秋グランプリ連覇は濃厚か。前走の天皇賞・秋は、決して向くとは言えない東京コースで6着も仕方なし。スタミナ勝負に持ち込める中山2500メートルで逆襲してくるだろう。(鈴木 悠貴)

特集

2025年12月21日のニュース