【有馬記念・柏原】ジャパンC同様楽しみたい

2025年12月21日 17:00

 ジャパンCはフランスのカランダガンが05年アルカセット以来、20年ぶりの外国馬Vを成し遂げた。思い出すのは19年12月のJRA関西定例会見だ。この年のジャパンCは創設39年目にして初の外国馬参戦なし。異例の事態に陥った。米ブリーダーズCと香港国際競走に挟まれた日程、検疫の問題など考えられる原因はいくつかある。日本を代表する国際G1とは、とても言えない状況だった。それまでは質問に挙がっても、どこか諦めムード。ただ、あの時は違った。何としても立て直さねば――。理事の言葉に決意がにじみ出た。東京競馬場に新・国際厩舎の創設を目指すと発表。22年に完成し、外国馬は競馬学校に5日間、滞在しなくても直接入厩で検疫を受けられ、競馬場での調教が可能になった。そして賞金増額、褒賞金の設定。何より、海の向こうで誘致に駆け回った駐在員と国内で受け入れ態勢を整えた職員の努力、熱意が近年のビッグネームの来日につながった。趣は違うが有馬記念もジャパンCと同じく1着賞金5億円のビッグイベント。思い切り楽しみたい。遠征明けを使ったダノンデサイルに期待。(柏原 健士)

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