【有馬記念・田村】メイショウタバル中山で一変
2025年12月21日 17:0020年有馬記念。浜田厩舎のハビットを担当していた竹下厩務員は競馬の世界に入り、キャリア30年で初の有馬だった。愚直に馬と向き合い続け、ようやく立てる夢舞台。寡黙で昔ながらの職人という言葉がピッタリの方が、「このステージに立てることが何よりうれしい」と少年のような笑顔で喜んでいたのが忘れられない。有馬記念に担当馬を送り出せる厩舎スタッフは、ほんのひと握り。結果は10着だったが最内枠から得意の逃げでレースをつくり、4角まで先頭をキープ。最後まで一生懸命に走り切った姿に胸が熱くなった。昨年は勝ち馬レガレイラを本命で的中。今年も当てたい。昨年は5番人気(単勝10.9倍)で買えた同馬も前走エリザベス女王杯を化け物みたいな強さで制した今回は1番人気が濃厚。オッズ妙味がない。現時点で本命候補は6月宝塚記念を制した逃げ馬メイショウタバル。前走の天皇賞・秋は主導権を握る形で上がり3F33秒1をマークしたが結果的に切れ負けの6着。精神面の成長は感じ取れたが瞬発力が求められる東京は合わなかった。中山で行われる有馬は持続力が必要な舞台。一変できる。(田村 達人)