【共同通信杯】リアライズシリウス粘走V クラシック主役へ名乗り 手塚久師「皐月賞に向かう」

2026年2月16日 05:25

ベレシート(7)の猛追をしのいで共同通信杯を制したリアライズシリウス(右)=撮影・郡司 修

 クラシックへの“登竜門”「第60回共同通信杯」が15日、東京競馬場で行われた。2番人気リアライズシリウスが好位から押し切って重賞2勝目を飾った。管理する手塚久厩舎は昨年のマスカレードボールに続く勝利。皐月賞への道を開いた。京都競馬場で行われた「第119回京都記念」は6番人気ジューンテイクが24年京都新聞杯以来、1年9カ月ぶりの重賞制覇。今月いっぱいで騎手を引退し、調教師へ転身する藤岡佑介(39)が好エスコートを見せた。

 名門厩舎からまた、大物候補が誕生した。検量室前に引き揚げてきたリアライズシリウスを拍手で迎えた手塚久師。背中にまたがった津村が会心の笑顔で応える。「本当にホッとしています。前走(朝日杯FS5着)で結果を出せなかったので、何とか結果を出したい気持ちが強かった」。デビューから4戦全てでコンビを組む愛馬を鮮やかな逆襲Vへ導いた。

 スタートを決め、スッと2番手の外を確保した。3、4角で後続が離れても逃げたガリレアをぴったりマークした。残り400メートルで堂々と先頭へ立つ。素質馬がそろった一戦。一筋縄ではいかない。ゴール前でG1馬ロブチェン、外から良血ベレシートが強襲。それでも津村の右ステッキに応えて最後は頭差振り切った。鞍上は「良いリズムで行けた。ゲート入りを嫌がってきていたが、今回は練習の成果が出た。成長してくれている」と称えた。

 直近10年の勝ち馬のうち、6頭が後にG1を制している出世レース。手塚久厩舎は昨年のマスカレードボールに続く連覇となった。手塚久師は「着順以上に強い競馬。前走は休み明けの部分があったが、同じ体重でも(今回は)動きが全然違ったので」と納得の表情。厩舎の先輩は、ここから皐月賞(3着)→ダービー(2着)に駒を進め、昨秋には天皇賞・秋でV。「(昨年の)今頃のマスカレードボールは精神的に難しいところがあったが、こちらの方が大人。本番も楽しめるかな、というメンバー構成で勝てた」と期待に胸を膨らませた。

 昨年の新潟2歳Sに続く重賞2勝目。名実ともにクラシック戦線の主役候補になった。「皐月賞に向かうと思う。有力馬の一頭にはなれたと思うので」と指揮官。鞍上も「胸を張って大きいところに行けると思う。本当に楽しみ」と口をそろえた。厳しい寒さが去り、温かい日差しが差し込んだ府中。秘めるポテンシャルが輝く春が、間もなくやってくる。

 ◆リアライズシリウス 父ポエティックフレア、母レッドミラベル(母の父ステイゴールド)23年3月14日生まれ 牡3歳 美浦・手塚久厩舎所属 馬主・今福洋介氏 生産者・北海道千歳市の社台ファーム 戦績4戦3勝(重賞2勝目) 総獲得賞金8718万6000円 馬名の由来は冠名+恒星名(太陽以外で一番明るい星)。

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