【ダービー】亀谷敬正氏、上原佑師にエール 4頭出しは快挙だが本当の躍進はこれから

2026年5月29日 05:20

亀谷氏(右から2人目)の競馬サロンを訪れた上原佑師(手前)

 3年前、上原佑紀調教師の管理馬を見て、その馬のつくりとレース選択に衝撃を受けた。上原佑師にコンタクトを取ると「学生時代から私の著作や出演番組を見ていた」とのこと。すぐに意気投合。会食を通じて、改めて上原佑師から多くのことを学ばせていただいた。

 懇意にしていただいている桑野(隆司)オーナーを交えた時間も非常に楽しいひとときだった。その桑野オーナーが送り出すゴーイントゥスカイは母父がタピット。ここ数年のダービーで重要な血となっている、エーピーインディ系の流れを持つナスルーラ系種牡馬だ。一昨年のダービー馬ダノンデサイルの母父コングラッツも、同じく父系にエーピーインディを持つ。その舞台適性の高さから、東京芝2400メートルで行われた前走でも推奨した。今回はさらなる上昇力が問われる。

 ライヒスアドラーの父はシスキンで、高速馬場適性の高い血統。母父はハーツクライ。当レースで2勝、3着3回を記録している血だ。さらに母系にはトニービンの血。近年のダービーで特に重要なナスルーラ的要素であり、昨年2着のマスカレードボールもこの血を持っていた。今年のダービーの舞台設定にも合う血統馬。上原佑厩舎4頭の中では最有力の存在だろう。

 フォルテアンジェロの母父はダークエンジェル。短距離的な加速力を強化する血統で、皐月賞向きの適性が強かった。一方で晩成色も濃く、真価は秋以降か。グリーンエナジーはシングスピール、アンブライドルズソングと、高速馬場への適性を強く伝える血を持つ。ただ、早熟傾向もある配合。大幅な上昇まではどうか。

 異なる牧場から4頭をダービーへ送り込むのはまさに快挙。だが、上原佑厩舎の本当の躍進はこれから。10年後に今年を振り返った時にはターニングポイントの年として思い出されることだろう。(競馬レッスンプロ)

 ◇亀谷 敬正(かめたに・たかまさ)1976年(昭51)生まれ、東京都出身。血統馬券予想理論「血統ビーム」を提唱。「ダビスタ四天王」として高校生で競馬ライターに。21歳から「競馬予想TV!」出演。著書「血統の教科書2.0」「血統ビーム一発レッスン」など多数。世界初のコミュニティー空間「亀谷競馬サロン」ではファンとの交流を行っている。YouTubeチャンネル「亀谷敬正の競馬血統辞典」も配信中。

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