合田氏が外国勢をズバッと診断/JCダート
2008年12月4日 06:00 【合田直弘の海外ターフ事情】≪能力侮れないチャリス≫当初は今季の最終目標を地元のG1シガーマイルにおいていたのだが、10月4日にG2インディアナダービーを制して重賞初制覇を飾ると、より賞金の高いJCダートに目標を変更。本拠地フィンガーレイクスで入念に右回りの稽古を積んだ上で、他馬に先駆けて来日したのがティンカップチャリスだ。日本到着後の調整も実に意欲的。前走で2着に退けたパイロは、今年の北米3歳戦線のトップホースの1頭で、G2しか勝っていないと侮ると危険である。
≪フロストG1初Vも「?」≫愛国でG3を2勝した後に北米へ移籍し、今年6月にベルモントパークで行われたG1サバーバンHを制してG1初制覇を飾ったフロストジャイアント。ただしこのサバーバンHは来季のG2降格が決まっており、今年を含めて近年のメンバーは極めて手薄。サバーバンHを除くとダートではG3入着がせいぜいの馬で、その程度の評価が妥当と見る。
≪格的に最上位トラック≫北米を代表する競馬日刊紙デイリーレイシングフォーム(DRF)には、路線別にトップホース10頭を選び格付けをするコーナーがあるが、ここで古馬ダート部門第9位にランクインし、格的には外国勢の中でも最上位なのが、米西海岸古馬3大G1の1つ、ハリウッドGC(6月)を勝っているマストトラックだ。ここが重賞初制覇で、展開的にかなり恵まれた逃げ切りだったため、当時はフロック視する声もあったが、次走のG1パシフィッククラシックでも3着に健闘し、西海岸のトップホースの1頭としての評価を得た。
そのDRFの格付けで、3歳ダート部門の7位にランクインしているのが、カジノドライヴである。レイティング上位5頭にJCダートの優先出走権を与えるという、06年から導入された制度によって、北米における評価が高いこの馬が出られることになったのは、国際競走として実に意義あることと思う。(競馬評論家)