王者の風格!!ヴァーミリアン/JCダート

2008年12月4日 06:00

<JCダート>ヴァーミリアンは坂路単走で追い切られて

 砂の最強馬が最高の仕上がりだ。「第9回ジャパンCダート」(7日、阪神)の追い切りが3日、美浦、栗東トレセンで行われ、国内ダートG1・6連勝中のヴァーミリアンが力強い走りを披露。同レース連覇へ万全の臨戦態勢を整えた。

 たとえ稽古での動きが目立たなくても、それが実戦には直結しない。ヴァーミリアンはまさにそんなタイプ。坂路単走での追い切りは4F53秒6―14秒1で時計だけを取り上げれば、強調すべき点はない。ただ、フットワークそのものは力強く、動きに重苦しさは一切なし。手綱をとった久保助手は満足そうな表情で引き揚げてくる。「先週(11月27日)は岩田に乗ってもらって4F55秒7だからね。稽古で動く方じゃないし、むしろこれだけ動けば上等。動き自体も良かったよ」
 JBCクラシックを勝ってJCダートというローテは昨年と同じ。だが、調整過程は今年のほうがはるかに上だ。久保助手は1年前と比較した上で、状態の良さを強調した。「去年はJBCの前にザ石があったり、なんだかんだと不安材料があった。それに比べれば今年はずっと楽だよ。競馬が近づいているのを馬自身が分かっているし、自分でテンションを上げている。カイバもよく食べるしね。具合は良すぎるくらいで、早くレースがしたい」。未経験の阪神ダート1800メートルについても「全く心配していない。広い阪神の方が園田(JBCクラシック)よりレースはしやすいと思う」と全幅の信頼を寄せる。
 ドバイでの2度の敗戦はともかく、国内のG1は昨年1月の川崎記念から6連勝中。実力、勢いともにNo・1の存在が完ぺきな状態とあって、死角は限りなくゼロに近い。石坂師の口調にも自信がにじみ出る。
 「少し太いかなって思っていたけど、けさ(3日)の動きならそんなこともないね。いい意味で平行線じゃないかな。普段通りの仕上げをすれば心配ないと思う。普通に力を出してくれれば」
 落馬負傷で休養中の武豊に代わってコンビを組む岩田も1週前追い切りで感触を確かめている。「フットワークが凄く力強い。ユタカさんからは乗りやすいって聞いています。馬を信じて乗るだけです」と言葉に力を込めた。史上初のJCダート連覇へ、歴代最多のJRAダートG1・3勝目へ、砂の最強馬が力ずくでタイトルを手繰り寄せる。

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2008年12月4日のニュース