【全日本2歳優駿】女傑ラブミーチャン楽々レコード

2009年12月17日 06:00

<全日本2歳優駿>レコードで楽々逃げ切ったラブミーチャン

 G1「第60回全日本2歳優駿」が16日、川崎競馬場で行われ、2番人気の笠松牝馬ラブミーチャンが1分40秒0のレースレコードで逃げ切り。10月のデビューから無傷の5連勝でダート2歳日本一に輝いた。牝馬Vは05年にJRAグレイスティアラが勝っているが、地方では86年ダイカツラモーヌ以来23年ぶり6頭目。

 オグリキャップやライデンリーダーを送り出した笠松から新たなスター誕生だ。主戦・浜口が「今までで一番いいスタート」と言うダッシュで果敢に主導権を握る。11月にG2・兵庫ジュニアGPも逃げ切っていただけに他馬の目標になるが、おかまいなし。直線でも脚色衰えることなく、ゴール前ではもうひと伸びしての完勝だ。「ミーちゃんは凄い。速くて強く、勝負根性もある。マイルは少し長いかなと思っていたけど、辛抱してくれたね」と浜口。
 距離、左回り、川崎コース、いずれも初めて。馬場入り後、パニック状態で返し馬ができず、ゲート裏で待機していたほど。本番では何もなかったかのように牡馬をも蹴散らした。「この子のおかげで、ますます競馬が好きになったし、やりがいを感じる。選択肢が広がりすぎて次走は未定だが、身のこなしやフットワークから芝もクリアしてくれそう」と柳江師。大物牝馬の今後に注目だ。

 ◆ラブミーチャン 父サウスヴィグラス 母ダッシングハニー(母の父アサティス)牝2歳 笠松・柳江仁厩舎所属 馬主・小林祥晃氏 生産者・北海道新ひだか町グランド牧場 戦績5戦5勝(南関東1戦1勝)総獲得賞金6670万円。

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