古馬GⅠ路線の行方を占う注目の前哨戦「第70回日経賞」。昨年の菊花賞馬タイトルホルダーは6枠11番から今年の始動戦を迎える。菊花賞では２着馬に５馬身差をつける圧巻の逃走劇を見せ、続く有馬記念でも見せ場十分の５着と実力は証明済みだ。有馬記念後には右後肢に故障が判明するも、骨に以上はなく軽傷。ＧⅠ馬の力を見せつけ、春の大目標・天皇賞（春）へ堂々と進む。

　中山巧者アサマノイタズラは7枠12番に入った。中山では８戦して有馬記念、皐月賞を除く6戦で4着以内。セントライト記念勝ち、スプリングS２着など実績も申し分ない。8枠14番のウインキートスも当地2勝で昨年のオールカマー2着と適性は十分。昨年のこのレースは大敗しているが、3角で大きな不利を受けており度外視できる。

　中の人注目は1枠1番のディバインフォース。19年菊花賞で4着し、前走のスポニチ賞ステイヤーズSで重賞初制覇を飾るなど豊富なスタミナが武器。関西馬だが中山2500メートルは【0・2・1・1】と実績があり、好勝負が期待できる。