無敗7連勝バーイード 欧州マイル路線完全制圧へ

2022年5月19日 05:30

 14日に英国のニューバリー競馬場で行われた欧州古馬マイル路線における今年最初のG1ロッキンジSは、オッズ1・44倍の圧倒的1番人気に応えてバーイード(牡4)が優勝。デビューから継続している無敗の連勝を「7」に伸ばした。

 かつてエリザベス女王が育てたファミリーの出身で、ディープインパクトとも遠い親戚となる良血馬がバーイードだ。デビューが3歳6月と遅かったため、3歳春のクラシックには乗れなかったが、走り始めたところ快進撃を見せ、秋にはムーランドロンシャン賞、クイーンエリザベス2世Sと2つのG1を連勝。21年の世界ランキングで6位タイの評価を受けた同馬の今季初戦となったのがロッキンジSだった。ここも3馬身1/4差で快勝したバーイードの連勝がどこまで伸びるかは、22年の欧州競馬における大きな焦点となっている。

 今後は6月14日のG1クイーンアンSから7月27日のG1サセックスSに向かう予定。日本からバスラットレオン(牡4=矢作)が登録を済ませているほか、英2000ギニー馬コリーバス(牡3)など3歳世代のトップマイラーも参戦するであろうサセックスSが大きなヤマ場となりそうである。(競馬評論家)

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