愛国で2歳重賞V…楽しみジャスティファイ産駒

2022年6月30日 05:30

 26日にアイルランドのカラ競馬場で行われた2歳牝馬のG2エアドリースタッドS(芝6F)は、圧倒的1番人気(1・67倍)に応えてスタテュエット(牝2)が優勝。この世代が初年度産駒となる父ジャスティファイにとって、重賞勝ち馬第1号となった。18年にデビューから無敗のまま北米3歳3冠を達成し、19年に北米ケンタッキーのアシュフォードスタッドで種牡馬入りしたのがジャスティファイだ。

 26日の段階で、北米で既に3頭、アイルランドのスタテュエットを含めて4頭の勝ち馬が出ており、新種牡馬として抜群のスタートダッシュを見せている。デビューから無敗の2連勝でG2エアドリースタッドSを制したスタテュエットを管理するA・オブライエン師はレース後、「距離延長に全く問題はない」とコメント。ブックメーカー各社は来春の英1000ギニーへ向けた前売りで同馬をオッズ9~11倍の1番人気に浮上させている。

 そのジャスティファイの初年度産駒は、持ち込みと外国産を合わせて19頭が日本で血統登録され、今年の2歳世代における一大勢力となっている。日本におけるジャスティファイ産駒がどんな競馬を見せるか、大いに楽しみである。(競馬評論家)

特集

この記者のコラム

他の記者のコラム