英国は29日の芝平地シーズン開幕まで、あと3週間ほどとなった。先週末、6月7日にエプソムで行われるG1英ダービーへ向けた戦線に大きな動きがあった。

　1日にドバイのメイダンで行われたLR（リステッド）ジュメイラ2000ギニーに、英ダービー前売り上位人気に名を連ねるルーリングコート（父ジャスティファイ）が出走。2着以下に6馬身差をつける快勝を見せ、最高の形で今季のスタートを切った。ルーリングコートは昨年5月にドーヴィルで行われたアルカナ5月2歳市場にて、最高値となる230万ユーロ（当時のレートで約3億8946万円）で購買された。昨年7月にサンダウンで行われた未勝利戦（芝7F）を5馬身1/2差で制しデビュー勝ち。しかし2戦目となったヨークのG2エイコムS（芝7F）では、3着に敗退。2戦したのみで2歳シーズンを終えていた。

　現段階で、英ダービー前売り1番人気の座にあるのは、エイコムS勝ち馬ザライオンインウインター（父シーザスターズ）だ。1日のレースの結果を受けブックメーカー各社は、ルーリングコートをオッズ11～15倍の前売り2番人気に浮上させている。　（競馬評論家）