サマー2000シリーズ第3戦「第58回小倉記念」。今年は7年ぶりに3歳馬が出走する。4枠7番のピースオブエイトはデビュー3連勝で毎日杯を制し、ダービーにも出走した素質馬。小倉の新馬戦で勝っており、スッと位置を取れる競馬センスはいかにも小回り向き。ダービーでの大敗後は放牧でリフレッシュを図り、夏に備えてきた。初の古馬との対戦で実力を見せつける。

　2枠4番の超良血ジェラルディーナは当地2戦2勝と好相性。前走の鳴尾記念では上がり3F最速で2着と重賞制覇に手が届きそうなところまで来ている。GⅠ合計13勝の両親から受け継いだ素質は確かなもの。ここでタイトルを獲る。重賞2着2回のマリアエレーナは1枠2番に入った。昨年は5月から10月にかけて5戦して【3・1・1・0】と“夏女”ぶりを発揮。牡馬相手でどれだけやれるか成長を示す舞台になる。

　中の人注目は5枠10番のカデナ。19年同レース2着に加え、20年小倉大賞典Vなどコース適性は抜群。前走も前有利な馬場の中、猛然と後方から追い込み見せ場を作った。コンビを組む女性ルーキー今村聖奈は勝てば重賞2勝目。ルーキーイヤーにJRA重賞を複数勝となると、87年武豊、97年武幸四郎に続く史上3人目の快挙だ。