【浜田の公式“券”解】4日東京11R ガイアフォースが父の価値を上げる激走
2023年6月4日 08:00 安田記念。G1馬10頭の豪華メンバーが強調されるが、“じゃない方”の8頭も素質では引けを取らない。展開ひとつで、どの馬にもチャンスがありそう。ここは格下承知。ガイアフォースの未知の魅力に懸ける。
昨夏の小倉・国東特別で1分56秒8(芝2000メートル)のレコードV。相当な潜在スピードの持ち主であることは疑いようもない。それを証明したのが前走マイラーズC。初のマイル戦でG1馬シュネルマイスターに首差の2着。1分31秒5のタイムも申し分ない。
ポスト・ディープインパクトの有力候補にのし上がった父キタサンブラック。産駒の2000メートル超でのポテンシャルはイクイノックスやソールオリエンスが証明済み。あとはマイルで活躍馬を出せるかが、超一流種牡馬への必須条件。その可能性を感じさせたのが、ガイアフォースの前走の走りだった。馬場状態が微妙だが、緩い馬場でも結果を残しており晴雨兼用。そんな対応力も父譲りだ。
マイルG1も制すれば、父の種付け料はさらに高騰するはず。父の日はもう少し先だが、芦毛の孝行息子のひと足早いビッグプレゼントに期待したい。(7)から。