【万哲】NHKマイルC 対抗に10番人気 大胆指名できたワケとは...

2024年5月9日 10:00

 木曜のテーマは競馬。前週に会心ヒットを放った記者が、的中のプロセスを振り返る。今週は東京本社・万哲こと小田哲也が登場。NHKマイルCの3連単8520円を◎☆○で鮮やかに仕留めた。勝ち馬ジャンタルマンタルの対抗に10番人気のロジリオン(3着)を大胆に指名。伏兵の激走を読み切ったのは、過去の成績より「見た目重視」の予想だった。

 優勝した◎ジャンタルマンタルについては、ここであれこれ言うのが申し訳ないぐらい。強い馬に素直に◎を打った。それだけ。皐月賞から中2週の厳しいローテでも細心の調整を施した高野厩舎のスタッフ。返し馬からゴールまで完璧に導いた鞍上・川田も見事。壮絶なレコード決着になった皐月賞(3着)で一度は先頭に出て頑張った彼が得意のマイルに戻れば「敗戦」の2文字はあり得ない。美しいゴールシーンだった。

 レース直後、ありがたいことに「おめでとうLINE」を数件いただき、いろいろ思うこともある。長らく「万哲」(一応、万は万馬券の万)を名乗らせていただき、1番人気(最終的に2番人気)の大本命に◎はいいのか?でも最近はこれでいいと達観している。競馬は配当より的中。物価高に苦しむ昨今、素っ裸で競馬場を後にするより、ビール1杯でも飲める的中馬券があった方がいい。

 札幌の友人から「○ロジ素晴らしい。3連複当たりました」のニコニコLINE。結果的に○ロジリオンが3着に頑張ってくれたのが小さな反響の一因?過去の成績より、見た目重視の対抗指名。2歳の時より筋肉のボリューム感が増し、体の張りが素晴らしく映ったので乗った次第。金曜朝、美浦で取材した時の古賀師が「体の張り、内面に成長を感じます」と笑顔で応答してくれたのも後押しになった。既に完成された古馬の戦いとは違って、3歳春はグングンと良くなる時期。新聞紙面の文字や数字を追うより「自分の見た目を信じた方が競馬は楽しいですよ!!」。そう、強調したいです。

 レース自体は直線で制裁対象の事象もあって、ちょっと複雑。アスコリピチェーノがスムーズに運べていれば、ジャンタルに肉薄したのだろうか?個人的な白状をすれば、ロジリオンが残り1Fで完全に2着に浮上した瞬間、頭は一瞬お花畑になった。もし2着死守なら購入した馬単の払戻金は跳ね上がっていたのだが…。それは言うまい。

 いろいろあったけど、結果的に2強で決まって「こどもの日」のいいプレゼントを贈れたお父さんも多いと思う。まずはゆっくり休んでください…。頑張ってくれたジャンタルマンタルにはそう言葉をかけてあげたい。(小田 哲也)

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