エピファネイア産駒に“異変”第5世代逆襲期待
2024年1月17日 05:30 確変というべきか異変というべきか、種牡馬エピファネイアのスタートダッシュがすさまじい。7日のフェアリーSをイフェイオンが制したのに続き、14日は日経新春杯のブローザホーン、京成杯のダノンデサイルで東西メインを独占。24年JRA開催の開幕2週で、昨年に並ぶグレード3勝を挙げてしまったのだから驚きだ。
17年産の初年度産駒から牝馬3冠のデアリングタクト、18年産の第2世代からJRA賞年度代表馬エフフォーリアを連発したエピファネイアは、21年には稼働3世代で総合リーディング(中央・地方合算、以下同)8位、2歳リーディングでは2位と、一時は“ポスト・ディープインパクト”の最有力候補に台頭していた。ところが、早い時期に素質を見せた産駒の多くが古馬になって伸び悩み、総合リーディングは22年12位、過去最多の出走産駒数を記録した23年も12位にとどまった。23年の獲得賞金21億1298万円は種牡馬デビューが1年遅かったリーディング首位ドゥラメンテの半分以下。同3位で現役時代からの宿敵キズナにも約16億円差と水をあけられ、今年の種付け料はデビュー以来初めて“ダウン査定”の1500万円となっていたのである。
クラシック戦線に名乗りを上げたイフェイオンとダノンデサイルは、初年度産駒の出足の良さから前年比倍増となる500万円の交配料で自己最多240頭の繁殖牝馬を集めた第5世代。今週の若駒Sにもミカエルパシャが出走を予定している。“逆襲”はまだ始まったばかりかもしれない。 (サラブレッド血統センター)
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