昨年ローズＳを１分４３秒０という日本レコードで制し、秋華賞ではリバティアイランドに次ぐ２着。４歳世代屈指の実力馬マスクトディーヴァは３枠６番に入った。初のマイル戦が鍵になるが、辻野師がセールスポイントに挙げる「操縦性の高さと一瞬で加速できること」は大きな魅力。前走は内回りで十分に発揮できなかった末脚が東京の舞台でさく裂するか。

　４枠７番に入ったジャスティンカフェは昨年のマイルCSで３着がある実績馬。末脚が大きな武器で、重賞初制覇を飾った東京の舞台ならその魅力は侮れない。昨年の覇者ウインカーネリアンは３枠５番から。先行押し切りの競馬を見せた昨年のこのレースが重賞２勝目。今年も楽に先手を取れそうなメンバー構成で、あっさり連覇の場面があっても驚けない。

　中の人注目ウンブライルは５枠９番に入った。マスクトディーヴァと同じ4歳牝馬は、昨年のＮＨＫマイルＣ２着以来、久々の一戦。全兄は18年のマイルCSを制したステルヴィオでポテンシャルは間違いない。血統馬の重賞初制覇に期待したい。