名牝アルピニスタ全妹の争奪戦に注目 欧州1歳馬市場

2024年9月19日 05:30

 ヨーロッパの1歳馬市場では最高の品ぞろえを誇る「タタソールズ・オクトーバーセール・ブック1」が、英国における馬の街ニューマーケットで、10月8日から10日まで開催される。

 えりすぐりの良血馬448頭がラインアップされている中、最も大きな注目を集めているのが上場番号72番として上場される牝馬(父フランケル)だ。同馬は4歳だった21年から5歳の22年にかけて、7つの重賞を含む無敗の8連勝をマークし、凱旋門賞を含む6つのG1を制した名牝アルピニスタの全妹にあたる。同馬を生産したのはアルピニスタのオーナーブリーダーでもあるランウェイズ・スタッドのカースティン・ラウジングさん。引退したアルピニスタが自身の下で繁殖牝馬になっていることから、全妹は売却する方針を固めた。

 最近では18年のオクトーバーセールで、G13勝馬ダーレミの6番子となる父ドゥバウィの牡馬が350万ギニー(当時のレートで約5億6132万円)で購買されている。アルピニスタの全妹は果たしてこの価格を超えるのか。世界から集まるトップバイヤーによる激しい争奪戦の行方に注目したい。 (競馬評論家)

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