吉宮るり 競馬中継キャスター就任で注目 将来は「予想もできる“競馬タレント”に」気象予報士の顔も

2026年1月15日 07:30

グリーンチャンネルでキャスターデビューした吉宮るり(撮影・光山 貴大)

今月から中央競馬の専門チャンネル「グリーンチャンネル」の「中央競馬全レース中継」で日曜午前のキャスターを担当している吉宮るり(28)が注目を集めている。4日にキャスターデビューすると、放送後のSNSでは「本当に美人」「すてきな声」と反響が続々。合格率5%と言われる気象予報士の資格も持ち「将来はお天気お姉さんにもなりたいし、キャスターも馬券予想もできる“競馬タレント”になりたい」と意気込んでいる。

 19歳の頃にアイドル声優として芸能界デビュー。声優業や2・5次元舞台への出演を主にこなしており、キャスターの仕事は今回が初めて。就任が決まった時は「まさかキャスターのお仕事をやるとは思っていなかった」と本人も驚きだった。

 きっかけは所属事務所関係者の“鶴の一声”だった。「気象予報士の資格があれば、馬場が読める」という理由で、事務所関係者が吉宮をグリーンチャンネルキャスターのオーディションに推薦。事務所としても「経験を積ませるため」と送り出したが、あれよあれよと選考を突破。爽やかなビジュアルと受け答えが評判となり、見事合格した。

 生放送ということもあり、臨機応変な対応が求められるキャスター業。「段々慣れて来てはいますが、まだ緊張しています」と照れ笑いを浮かべる。2回目の収録となった11日には、落馬による騎手変更が発生。「ずらっと並んだ馬の名前を見たときに“こんなにたくさん変更になるんだ”と。同時に“しっかり読み上げなくては”と気が引き締まりました。馬の名前も、イントネーションが思っていたものと違うことがある。失礼に当たるので、絶対に間違えられない」と、勉強の日々だ。

 番組出演を機に、これまであまり縁がなかった競馬にぞっこんだ。「新聞の馬柱を見るのが好きなんです。“こんなに小さい枠に情報が詰め込まれているんだ”と眺めるのが楽しくて」と目を輝かせる。自身も「馬シート」と名付けた独自の馬柱を作成。前走の着順やレース展開をメモし、予想の参考にしている。「私は差し馬が好き。最後の直線で“来た来た来た!”という爽快感が好きなんです」。特に、昨年の阪神ジュベナイルフィリーズを制したスターアニスのレースに心奪われたといい「今年の牝馬クラッシク戦線、大注目です」と呼びかけた。

 気象予報士の資格所得を志したきっかけは、21年に新型コロナウイルスに感染しホテル隔離となった際に観賞したNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」。大学時代は環境政策コースで環境について学んでおり、自然に関心があった吉宮。「体がだるくても、15分で見られる」といった理由も相まって、隔離先のホテルで朝ドラに夢中になった。「ドラマの影響と“人生でやり残したことはないかな”と考えたときに、気象予報士の資格を取りたいと思いました」。

 アイドル活動が一段落した2023年10月から勉強を開始。舞台の稽古前に試験勉強をし、稽古が終わるとすぐに実習室に向かい、深夜0時まで勉強する日々。それでも「舞台も勉強も好きなことだったので、どちらも息抜きのような感覚。全く苦ではなかったです」とその表情は明るいままだ。毎年1月と8月に行われる気象予報士の試験。3回目の挑戦となった2025年8月の試験で見事合格した。今月4日、自身がキャスターデビューする日には、行きがけに「おかえりモネ」で主人公の百音がキャスターデビューする回を視聴し気持ちを高めた。「百音ちゃんはとても落ち着いているので、私も落ち着こうと思っていたのですが…番組を見返したらすごく暗いテンションになっていました(笑い)。2回目では“明るく”をテーマにしました」とはにかんだ。

 資格を所得し、気象の勉強が一段落した中、新しく踏み込んだ競馬の世界に夢中。「もちろん、今後も気象を勉強していきますが、“この後は何の勉強しようか”と思っていた矢先、半永久的に勉強し続けられる競馬に出合えた」と目を輝かせる。「グリーンチャンネルのパドックキャスターで、気象予報士の資格を持っている高橋真帆さんがいる。2人で番組をやりたいです。気象の豆知識と馬場状態を案内する…そんな明るい番組をやってみたいです」。新人キャスターの今後の活躍に注目だ。

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