マルターズアポジーの全弟ゴスホーククレストにくぎ付け

2020年8月21日 05:30

 【東西ドキュメント・美浦=20日】猛暑にすっかり慣れた小田は一頭の2歳馬にくぎ付けだった。堀井厩舎のゴスホーククレスト(牡、父ゴスホークケン)だ。同厩舎で重賞3勝を挙げた逃げ一筋の個性派マルターズアポジーの全弟。3月中山記念(6着)を最後に種牡馬入りした偉大な兄とバトンタッチするように、はつらつと調教コースを駆け回っている。

 堀井師は「お兄ちゃんよりひと回り小ぶりだけど、兄弟なのでよく似ているよ」と目を細める。兄は引退時で534キロもあった大型馬だったが弟も力感あふれる好馬体。何より動きが素晴らしい。6日にWコースで5F66秒4の好時計を馬なりでマーク。3週連続でパートナーに先着と相当な脚力を秘めている。「ここまでの動きは文句なし。スタートセンスもある」と指揮官のボルテージも上がっている。

 29日の新潟新馬戦(芝1600メートル)で初陣予定。新潟マイルといえば、兄が17年関屋記念を制した思い出の舞台。アポジーの大ファンだった小田の心は、早くも次週に飛んでいた。

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