【北九州記念】千二仕様のジョーカナチャン!脱力千直王しまいしっかり12秒2

2020年8月21日 05:30

坂路で単走で追い切るジョーカナチャン

 小倉日曜メイン「第55回北九州記念」で重賞連勝が懸かる快速牝馬ジョーカナチャンは栗東坂路で好調持続をアピール。サマースプリントシリーズ制覇へ芝6F初勝利を目指す。

 千直でテンからエンジン全開!とばかり飛ばしていくレースぶりとは対照的に稽古はゆったり、いい意味で力が抜けた走り。切り替えのうまさがジョーカナチャンの良さでもある。追い切りは内田助手を背に坂路単走、馬なりでゴール前シュッと伸びて4F55秒3~1F12秒2。予定通り、しまい重点だ。引き揚げてきた内田助手は「いいね」と第一声。笑顔で感触を伝えた。

 「韋駄天S、アイビスSDと使ってきたけど落ち着きがあるし、今朝も全く力みがない。前走後に楽させた分、反応が鈍いかなと思ったけど、そんなこともなくて、しまいはしっかり動けている。至って順調。暑さもこたえていないし、状態は上がっているよ」

 過去に2度の骨折で計12カ月以上のブランクがあり、体の弱さもあって出世が遅れたが5歳夏を迎えて素質が開花。前走・アイビスSDで千直の王ライオンボスを負かして重賞初制覇を飾った。千直の適性は誰もが認めるところ。ただ、芝の千二となると過去4戦して今年の淀短距離S2着が最高着順。活躍の場は千直限定なのか?内田助手は首を横に振る。

 「ムキになって引っ掛かったりしないから距離はもつと思う。それに以前、千二に使っていた頃と状態が違うから。ようやく古馬らしい風格が備わってきたし、競走馬としてピークに近づいている。ハナを切るだけじゃなくて怖がりじゃないから控える競馬で馬混みに入ってもOK。そのあたりは乗り慣れたジョッキー(菱田)に任せるだけ」

 重賞連勝ならサマースプリントシリーズ優勝へ大きく前進。千直に続いて6F攻略へ。陣営にはそのイメージがハッキリ出来上がっている。 

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