【菊花賞】ヴェルトライゼンデ、上がり重視ラスト1F11秒7 池江×池添の伝説第3章

2020年10月22日 05:30

池添騎手を背にCWコースにて併せ馬で追い切るヴェルトライゼンデ(手前)(撮影・亀井 直樹)

 白旗は揚げない!「第81回菊花賞」(25日、京都)で打倒コントレイルを目指すライバルたちも21日、東西トレセンで追い切った。対コントレイル4戦全敗のヴェルトライゼンデ(牡3=池江)は栗東CWコースで鋭い伸びを披露。“5度目の正直”で昨年Vワールドプレミアとの兄弟連覇を狙う。

 ヴェルトライゼンデは先行したレースガーデン(4歳3勝クラス)を後ろから追いかけ、直線は内に進路を取って首差遅れでゴール。6F84秒4~1F11秒7の時計が示すように上がりを強調した内容だった。2週続けて感触を確かめた池添は「直線を向いてから手前を替えていますし、そこから伸びています。思ったより併せた馬が動いたけど、いい動きをしてくれました」と満足そうに振り返った。

 ヴェルトライゼンデは、厩舎と騎手のラインで“物語”の第3章を予感させる。父ドリームジャーニーは池江厩舎の管理馬で、09年の宝塚記念と有馬記念、両グランプリ制覇の鞍上は池添。これが第1章なら、全弟オルフェーヴルの3冠達成(11年)がこのコンビの第2章。池添は会見で「自分が乗せていただいたドリームジャーニーの子供でG1に挑戦できるのは騎手としてもうれしい。その中で最後の1冠のタイトルを獲れるようにしっかり乗りたいと思う」と父に触れて意気込みを口にした。

 ここまで7戦のうち4度も王者コントレイルと対戦し、全て敗れた。ただ、これまで菊花賞で3冠達成を阻止した8頭のうち6頭までは春2冠で煮え湯を飲まされた馬だった。皐月賞8着→ダービー3着は92年にミホノブルボンの無敗3冠を阻止したライスシャワー(同8→2着)とよく似た蹄跡。屈辱をバネにラスト1冠での大逆転を狙う。

 池江師は3冠ロードの中で菊花賞が一番合うとする理由を「折り合いがつくしスタミナも豊富。メンタルも強くなっています」と説明。「9年前は追われる立場でしたが、追いかけるのはこういう気持ちだと感じています。何とかひと泡吹かせれば…と思います」と結んだ。半兄ワールドプレミア(父ディープインパクト)に続くVなら、93年ビワハヤヒデ→94年ナリタブライアン以来2組目の兄弟連覇。偉業に挑むのはコントレイルだけではない。

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