【ジャパンC】地道に地力…ミッキースワロー一発気配

2020年11月26日 05:30

ウッドチップコースで追い切るミッキースワロー(撮影・郡司 修)

 【G1ドキュメント・美浦=25日】大切なジャパンCの追い日。天も我慢してくれたのか?雲は厚かったが、雨はわずかに降った程度で影響なし。ジャパンC組は午前8時前後に続々とWコースに登場した。まずクレッシェンドラヴ。次に菊沢師が騎乗したミッキースワローは単走で弾むような走り。その後に真打ちのアーモンドアイ。そして、グローリーヴェイズまで…。報道陣がくぎ付けになった濃密で至福の10分間。

 小田は伏兵的存在!?のスワローに心がグラグラ動いていた。馬なりで5F67秒9~1F12秒8。新コンビ戸崎を背にした1週前追いも俊敏だった。間違いなく気配は上がっている。

 菊沢師の表情が緩んでいる。「先週戸崎くんを乗せて併せ馬をやって、先週末の動きも良くなっていたので整える程度。1度使ったことで中身も整って、心肺機能も上がった。きょうの動きはしなやかだった。ちょうど気候も寒くなって、体調もアップしてきた」

 思えば、2年前のジャパンCは5着。驚異的なレコードで駆け抜けたアーモンドアイばかりに注目は集まったが、粘り強く走った。

 「あの時は直前の札幌記念(13着)で惨敗して…。冷ややかな目で見られていたけど、この馬の力を出してくれた。将来の期待を抱かせる内容だった」。指揮官の期待通り。今年の日経賞を含めて重賞3勝。天皇賞・春(3着)は勝ち馬フィエールマンから0秒4差で続いた。派手さはなくても地道に力をつけた。

 血統的にも祖父ディープインパクトも母の父ジャングルポケットもジャパンC優勝馬。2年前より明らかにパワーアップした充実の6歳秋。小田は激走気配を感じ取っていた。

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