【桜花賞】ソダシ 世界初の白毛馬クラシック制覇!レコードで汚れなき5戦5勝

2021年4月12日 05:30

無敗の桜花賞馬

 新たな歴史が刻まれた。牝馬クラシック第1弾「第81回桜花賞」が11日、阪神競馬場で行われ、昨年の2歳女王、2番人気の白毛馬ソダシ(須貝尚介厩舎)が好位追走から抜け出し、5戦5勝でG1・2勝目。JRA史上初、いや世界初の白毛馬クラシック制覇を成し遂げた。わずか0・086%の中から誕生した純白の歴史的名牝。オークス(5月23日、東京)での無敗の2冠へ期待が高まる。

 間違いなく世界初の快挙だ。世界の競馬を伝える「At The Races」はツイッターで「信じられない。ホワイトホースがクラシックを勝った」と速報した。純白の馬体、メンコ、手綱。ソダシが残り300メートルで先頭に立つ。1000メートル通過56秒8。超絶ハイペースの中を踏ん張る。1番人気サトノレイナスが外から突っ込んだ。白い馬体が首差退けた。「1分31秒1」。常識を超えたレコードタイム。限定入場の3137人はその強さに息をのみ、続いて大きな拍手を送った。

 「最高に気持ちいい!」。吉田隼はガッツポーズだ。史上初、白毛のクラシックホース誕生。NHKが全国ニュースで時間を割くほどのインパクトがあった。

 物語は96年生まれの1頭の白毛牝馬シラユキヒメから始まった。父は青鹿毛のサンデーサイレンス、母は鹿毛のウェイブウインド。白毛は突然変異だ。日本で6頭目の白毛馬を金子真人オーナーが購入した。これが幸運だった。

 25年前、今では信じられないが白毛馬は“色物”扱いだった。能力的に一枚劣ると思われていた。シラユキヒメは9戦未勝利。だが、その強い眼光に白毛の潜在能力を感じ取った。金子氏はその後、ディープインパクトなどを擁し、個人馬主として驚異のダービー4勝。世界指折りの相馬眼で所有する牡馬は次々と種牡馬入り。その代表格であるキングカメハメハ、クロフネをシラユキヒメやその娘に配合し続けた。その集大成がソダシ。G1・29勝目は格別の味だった。金子氏だから白毛ファミリーは強豪へと成長できた。

 金子氏は阪神競馬場でレースを観戦。「凄いわ、信じられないよ」と快挙に絶句した。「レコードだよ。直線はハラハラして早くゴールしてくれと思った。うれしかったのとホッとしたのが半々です」。次走は未定ながら当然、2冠が懸かるオークスが最有力。シラユキヒメは19年5月5日に世を去ったが天国から孫の快走に拍手したはずだ。

 《遺伝子優先順“最上位”》白毛は「突然変異」と「遺伝子による発生」の2パターン。ソダシの祖母シラユキヒメは突然変異だが、同馬が白毛の遺伝子を持ったことで子孫に白毛が増えた。毛色を決定する遺伝子には優性順があり、白毛はどの毛色よりも最上位。ソダシは将来、どんな種牡馬と配合しても一定の割合で白毛馬を産む。JRAの現役白毛馬は7頭。約8100頭いる現役馬の0・086%にすぎない。

 ◆ソダシ 父クロフネ 母ブチコ(母の父キングカメハメハ)18年3月8日生まれ 牝3歳 栗東・須貝厩舎所属 馬主・金子真人ホールディングス 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績5戦5勝(重賞4勝目) 総獲得賞金2億6623万2000円 馬名の由来は純粋、輝き(サンスクリット語)。

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