【京都大賞典】万全のアリストテレスだ!音無師は2週連続重賞Vへ

2021年10月7日 05:30

デムーロ騎手を背にCWコースにて3頭併せで追い切るアリストテレス(手前)(撮影・亀井 直樹)

 阪神メイン「第56回京都大賞典」(10日)ではアリストテレスが反撃態勢。先週のスプリンターズSをピクシーナイトで制した音無厩舎の素質馬が今週も主役の座を狙う。

 アリストテレスの馬上には2週連続でミルコ・デムーロがいた。音無師は「ミルコさんが先週“もう1回乗せてほしい”と言ってきた」と説明。鞍上志願の最終追いはCWコースで3頭併せ。先行した2頭を3馬身追走し、道中は折り合いに専念した。直線で内に進路を取ると早々にグルアガッハ(2歳新馬)をパス、最後はしっかり追って外にいたヴァーダイト(4歳3勝クラス)に半馬身差まで迫った。全体時計は6F80秒6の好タイム。鞍上は確かな手応えをつかんだ。

 「動きは良かった。先週は太い感じもあったが、今日は自分から動いてくれたし状態はいい。最後ちょっと気合を入れたら反応も良かった。息もできている」

 昨秋の菊花賞はコントレイルを首差まで追い詰めて2着。年明けのAJC杯で古馬相手に快勝し好スタートを切ったが、その後の春3戦は苦戦が続いた。音無師は「AJC杯は勝ったが道悪で最後はフラフラしていた。阪神大賞典(7着)も道悪。良馬場だった天皇賞(4着)はそこそこ走ってくれたが、そこがピークだったのかも。宝塚記念(9着)は体調の問題もあったのかな」と振り返った。

 夏場は放牧に出してじっくり充電。コンビ成績2戦2勝の鞍上を迎えて反撃の秋が始まる。鞍上が「広いコースで勝っているし(舞台は)いいと思う。大人になっているので楽しみ」と言えば指揮官も「リフレッシュしたので今回はちゃんと走れそう」と意気込む。

 指揮官の脳裏には3冠馬に詰め寄った菊花賞の走りが残っている。「まだまだ菊花賞の時の思いもある。もう1回、楽しませてほしいね」。音無厩舎は秋G1開幕戦のスプリンターズSをピクシーナイトで制覇。2週連続、期待馬での重賞Vがかかる。「力は入っていますよ。良馬場ならやってくれると思います」と反撃に燃える。

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