【チューリップ賞】2歳女王サークルオブライフ完成度UP!Wコースで持ったままラスト1F12秒0
2022年3月3日 05:30 桜花賞TR「第29回チューリップ賞」(5日、阪神)では最優秀2歳牝馬のサークルオブライフ(国枝)が美浦Wコースで軽快な動きを披露した。
さらに鮮やかに大きく咲く。2歳女王サークルオブライフ。アーモンドアイ、アパパネと名牝を育てた国枝師が「牝馬にしては落ち着いているし、どっしりしている。完成度は高いけど、まだ良くなると思う」と評価する。譲れないクラシックへ。前哨戦のリハから抜かりはない。
春の訪れを感じさせる、うららかな美浦。サークルオブライフは開門直後の午前7時すぎ、M・デムーロを背にWコース入り。伸びやかなストライドで、5馬身ほど前を走るサリエラ(3歳1勝クラス)を追いかける。焦らず。じっくり。力まない。そのまま直線、持ったまま併せると、いつでもはじけそうな手応えで5F67秒2~1F12秒0。指揮官が「先週(Wコース6F81秒5~1F11秒9)でできていると思うのでサッとやった。特に問題ない」とうなずく。鞍上も「併せたら一生懸命走っていた。具合は良さそう」と満足顔だ。
3連勝で世代女王へと駆け上がった阪神JF。中団やや後ろから、直線で外に出すと一気にぶち抜いた。デビューから手綱を取るM・デムーロは「エンジンがかかるのは遅い。でも、いつも届いていますから。信用しています」と語る。最後の爆発力は牝馬とは思えない力強さがある。
経験値も高い。新馬戦から新潟、中山、東京、阪神と4戦全て違う競馬場。ナーバスになりやすい若い牝馬にもかかわらず環境に左右されない。「賢い馬だから競馬を全部分かってくれている。元々2歳とは思えない完成度だった」と名手が褒めちぎる。「前走の再現になってほしいね」と師が言うように今回は前走と同じ、そして、本番も同じコースだ。鞍上が何度も口にしたのは「楽しみ」。満開の時期はもうすぐそこだ。
▽21年阪神JF・VTR サークルオブライフはスタートを決めると、中団よりやや後ろの外めで脚をためる。直線に向くと、さらに外に持ち出して追いだす。先に抜け出したウォーターナビレラを内からラブリイユアアイズが捉えるが、大外からサークルがまとめて差し切る。