【弥生賞】2歳王者ドウデュース 無敗の4連勝へCWでグイグイ加速!いざ堂々クラシックへ
2022年3月3日 05:30 22年クラシックのトライアルが開幕。東西で2歳チャンプが始動する。皐月賞TR「第59回弥生賞ディープインパクト記念」(6日、中山)の追い切りが2日に東西トレセンで行われ、昨年の最優秀2歳牡馬ドウデュース(友道)が栗東CWコースで熱のこもった併せ馬。無敗継続へ万全の態勢を整えた。
ドウデュースが始動戦に向け、闘志あふれる走りを披露した。追い切りは担当の前川助手を背にCWコースへ。藤岡康が騎乗したサトノヘリオス(3歳オープン)を2馬身追いかける形でスタートした。テンからピタリと折り合い5Fすぎから徐々にピッチを上げていく。直線、内から馬体を合わせると勝負根性に火がつき、一気にギアチェンジ。グイグイ加速し、ラスト1F12秒0で駆け抜けた。
先週までにしっかり負荷をかけ、しまい重点の6F81秒8は予定通り。動きを見守った友道師は「併せ馬で無理をさせなかったが、迫力もあって力強い動きだった。完歩が大きく奇麗な走り。先週、武豊騎手が乗ってしっかりやっているし、いい仕上がりで今年初戦を迎えられる」とうなずく。
昨年暮れの朝日杯FSを3戦無敗で制した後、ノーザンファームしがらきでじっくりと充電。パワーアップした姿で栗東へ帰厩した。デビュー3戦は1600~1800メートル。クラシックに向けては距離がポイントとなるが、指揮官は「数字(馬体重)こそ大きく変わってないけど、胴が伸びてひと回り大きくなった。長距離を走れる体つきになった。フットワークもより大きくなってきた」と成長ぶりを伝えた。
今回は3冠初戦の皐月賞(4月17日、中山)と同舞台。初めての2000メートルとなるが、弥生賞ディープインパクト記念で最多8勝をマークする武豊は「手のかからないタイプ。乗りやすいし、競馬では優等生。中山も問題ないと思う。勝ってクラシックへ行きたい」とパートナーに信頼を寄せる。指揮官も「前進気勢があって、ゴーサインを出せばどこからでも動ける器用さがある。小倉(新馬戦1着)で小回りも経験しているし、血統的に距離は延びても心配ない」とイメージ。無傷の連勝を「4」へ伸ばし、不動の主役としてクラシックへ駒を進める。
▽21年朝日杯FS・VTR ドウデュースは暮れのホープフルSも候補に挙がったが、「中山より広い阪神へ」(友道師)と朝日杯を選択。道中は中団で折り合いに専念。直線は大外に進路を取り、メンバー最速タイの上がり3F34秒5をマーク。1番人気セリフォスに半馬身差をつけて差し切った。