【日本ダービー】ピースオブエイトの藤岡佑介「関わってくださったみなさんの思いを乗せて」
2022年5月25日 10:01 世代の頂点を決めるG1・日本ダービー(東京競馬場、芝2400メートル)を29日に控え、ピースオブエイト(牡3=奥村豊)に騎乗する藤岡佑介騎手が25日、共同記者会見に臨んだ。
――久々のダービー騎乗
「ダービーの騎乗依頼をいただいて、こういう共同会見の場でしゃべらせていただけること自体、非常に光栄に思っている」
――毎日杯を振り返って
「当日の馬場状態、僕が初騎乗だったこともあって、先生と相談して。先攻有利の馬場を重視して競馬しようという作戦だった。スタートはあまり良くなかったけど、馬にお願いして前にいってもらった」
――道中、フィニッシュの感触は
「ラップ的にはまだ余裕があると思ったけど、思った以上に馬場が悪かったので、最後はかなり苦しい感じにはなった。そこから差し返すところ見せてくれたので、気持ちが強い馬だと感じた」
――騎乗した1週前追い切りは
「非常にいいコンタクトが取れた。こうなって欲しいというイメージを持って、きょうの追い切りに乗った」
――きょうの追い切りは
「先週、ここがこういう風になってほしいなと感じていたことが、そのまま良くなって、こちらが思っていた以上にシャープに動いてくれた。満足いく動きだった」
――2400の距離は
「未知数だし、やってみなければ分からないけど、例年、距離の適性よりも能力値が出やすいレースだと思う。そのへんに関しては疑いようのない馬だと思う。こなしてくれると信じて乗りたい」
――この馬のセールスポイントは
「一番の魅力は伸びしろ、余白の多さだと思う。これだけ幼い馬体で、よく3連勝でダービーまで来たなというのが乗った感想。それくらい、まだまだ成長の余地を残している」
――初めての左回り
「特にもたれる感じはないけど、よく手前を替える馬で手前を替える際はまだ馬体の緩さも伴って少し手前の方向に流れていくような雰囲気はいくらかある。左回りに変わってどうなるか気をつけながら乗りたい」
――今回は多頭数、フルゲート
「もまれる競馬もしているし、気持ちの強さもあるので、割ってくる分には問題はない。気持ちが割と高ぶりやすい馬なので、頭数の多さとかスタンド前での発走とか、そのへんは気をつけながらやりたい」
――毎日杯の勝ち馬はダービーと相性がいい
「結果が出ているレースから勝って臨めるのは非常にいいこと。間隔をとっていい過程を踏んでレースに向かっていけそうだなと追い切りでも感じた。調子の良さをうまくレースで活かしたい」
――皐月賞組との力の比較は
「やってみないと分からない。上位に来ている馬たちは能力が高い馬たちだけど、戦っていない魅力はある」
――ファンへのメッセージ、抱負を
「馬にとっては一生に一度の舞台だし、僕個人の思いというより、ピースオブエイトに関わってくださったみなさんの思いを乗せて走るという気持ちがより強いレースなので。最後のピースとして僕がいい仕事できるように一緒に頑張りたい」