【日本ダービー】ジオグリフ&イクイノックスの木村師「どれだけ自分は幸せなんだと感じる」
2022年5月25日 11:38 世代の頂点を決めるG1・日本ダービー(東京競馬場、芝2400メートル)を29日に控え、皐月賞馬のジオグリフ(牡3)と皐月賞2着のイクイノックス(牡3)を送り出す木村哲也師が25日、共同記者会見に臨んだ。
――ジオグリフの皐月賞を振り返って
「強い勝ち方をしてくれて、素晴らしい馬だなとあらためて思った。ジョッキーがこれ以上ない騎乗をしてくださった。感動は今も鮮明に残っている」
――皐月賞後のダメージは
「前走終わって週明けて体を見たら、食欲は落ちていなかったけど体つきはすこし寂しく見えた。しっかり走ってきてくれたんだなという感じは見て取れた」
――馬の回復具合は
「G1の厳しいレース、馬場状態も悪い中、強い勝ち方をしてくれた。次もっと頑張れとなかなか提案していいものかと大前提として持っていて。過度の期待はしないでと思っていたが、実際自分の目で確かめたところ、感動しました。いい状態で帰ってきた。ほんとに馬って素晴らしいなと」
――今朝の最終追い切りの主眼は
「きょうも福永さんに来ていただいて。基本的には皐月賞臨む時の追い切りと同じようなシチュエーションを用意した。同じような設定でやった。いい意味で良かったと思う。皐月賞と同じような雰囲気に持っていけるのかな」
――東京の2400、ポイントは
「お客様の前にお見せする段になった時に、ジオグリフがいかに落ち着いた状態でパドック周回しているか」
――歓声も大きくなることが予想される
「それがダービーでもあるので。いい準備をして臨みたい。多くのみなさんに可能であれば見てもらいたいと思っている。冷静さを失わないように厩舎としても準備、管理していきたい」
――イクイノックスの皐月賞について
「前半、不利があったりとか、不利がありながらも最後踏ん張っていいところまで来てくれたけど、ちょっと苦しかったかな。よく頑張ってくれたと思っている」
――皐月賞からの回復は
「要所要所でいい動きはしているけど、何とか皐月賞の状態をキープして、1回使った上積みで勝負していくイメージ」
――最終追い切りは
「おおむね皐月賞と同じような中で馬がどういう反応して、ルメールさんがどう感じるのか。馬の変化とルメールさんのフィードバックで残りの時間をどう過ごすかというところ」
――東京2400は
「別に中山2000が悪いとも思っているわけでもない。2400に伸びることがいいとは思わない」
――レースの鍵は
「別段心配していない。彼にしてはタイトなスケジュールなので、ジオグリフと同様、落ち着いてお客様の前に出た時に落ち着いてパドック周回できるかが重要ではないかな」
――有力馬2頭でダービーに臨む
「なかなかひと言では言い表せないところ。こういう状況で仕事させていただいている、素晴らしい馬がいて、素晴らしいスタッフがいてくれて、素晴らしいオーナー、関係者のみなさんに囲まれて、ダービーを迎えられる、どれだけ自分は幸せなんだと一番感じる」
――ダービーという存在の大きさは
「越えたことがないので、この壁を。どれだけ大きいのか想像できない」