【安田記念】シュネルマイスター 力量上位、マイル覇権獲りへ府中で本領発揮
2022年5月30日 05:30 春の5週連続東京G1がついにラスト。最強マイラー決定戦「第72回安田記念」が行われる。マイルG1・5勝のグランアレグリア、昨年の覇者ダノンキングリーが引退したマイル戦線。同距離で堅実なシュネルマイスターが覇権獲りを狙う。ただ東京で目下4連勝中のイルーシヴパンサー、3歳馬セリフォスなども虎視眈々(たんたん)。また、フェブラリーSを連覇したカフェファラオ、春のスプリント王ナランフレグなど“他階級”の王者も参戦し見どころ満載だ。
主役は昨年NHKマイルCを制したシュネルマイスター。3歳マイル王として参戦した昨年は、古馬相手に0秒1差の3着と見せ場たっぷり。秋のマイルCSではあのグランアレグリアに3/4馬身まで迫った。力はこのメンバーでも上位だ。1週前追いも好気配だった。Wコースでアサマノイタズラ(4歳オープン)を3馬身追いかけ、後方から馬なりのまま併入し6F84秒8~1F11秒5。前走、初の海外遠征に戸惑ったのか、初めて馬券圏内を外したが、しっかり立て直した印象だ。G1を制した東京マイルで本領を発揮する。
イルーシヴパンサーの勢いも見逃せない。抜群の切れ味を武器に目下4連勝中。前走の東京新聞杯で重賞初Vを果たしたように東京の瞬発力勝負が合う。同舞台なら一気の戴冠があって不思議はない。3歳馬セリフォスは前走NHKマイルCが約5カ月ぶりのレース。さらに荒れた内を通って4着と力を示した。上積みは大きく、古馬相手でも勝ち負け可能。
また“二刀流”にも注目。今年のフェブラリーSを制したカフェファラオが参戦。芝は昨年の函館記念9着以来だが、今回はどこまでやれるか。高松宮記念を制したナランフレグも初の芝1600メートル(ダートでは経験あり)。2F延長に対応し、マイル王もかっさらうか。