【オールカマー】ヴェルトライゼンデ 坂路で弾丸駆け好時計!池江師評価「反応良い」

2022年9月22日 05:30

坂路を単走で追い切るヴェルトライゼンデ

 整った。ヴェルトライゼンデの最終追いは坂路単走ながら4F51秒1~1F11秒7!!の好時計。黒光りする弾丸のごとくパワフルに駆け上がってきた。安堵(あんど)の表情を浮かべたのは池江師だ。

 「先週の時点ではまだ動きがもっさり。今朝もしっかりやりたいと。今日の動きを見る限り、なんとか整ったと思います」

 先週の坂路でも4F51秒2の時計で動いているが、これでも“物足りなかった”と指揮官は振り返る。確かに前走の鳴尾記念は長期ブランク明けでゲート対策もあり、かなり早い時期に帰厩。それこそ丹念に乗り込まれた。1週前にマークした50秒9は自己ベストに迫るもので、当時との比較で見劣るとのジャッジだったのだ。それがこの最終追いで台風一過の晴天のように、一気に視界が開けた。

 「前走は子供っぽさも取れて、レースぶりも反応も良くなった。抜け出す脚も速かった。凄い競馬が上手になった。あれぐらいのレースができれば、いずれG1も」と池江師。レースを察知、直前に自ら状態を引き上げてくるあたりが一流馬の証。ここでデアリングタクトを筆頭とする強豪を退ければ、天皇盾が見えてくる。

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