史上初 女性騎手3人同日V 聖奈は43勝へあと「1」

2022年10月17日 05:20

<新潟3R>レースを制したオースミメッシーナとと今村(撮影・西川祐介)

 新潟で騎乗した今村聖奈(18=寺島)は、3Rのオースミメッシーナ(牝3=宮本)で勝利し、今年42勝目。19年に藤田菜七子がマークしたJRA女性騎手年間最多勝記録(43勝)に「あと1」と迫った。またこの日は7Rで永島まなみ(19=高橋康)、9Rで古川奈穂(22=矢作)も勝ち、史上初めて同一日に女性騎手3人が勝利を挙げた。

 3Rの今村は好スタートを切って先頭に立つとマイペースに持ち込み、首差逃げ切りV。前走に続いてコンビを組み2連勝の今村は「凄くいいイメージで乗っていられました。休み明けでしたが、先週の追い切りに乗って調子が良かったので、自信を持って乗れました」と笑みがはじけた。メインの信越Sではテンハッピーローズで惜しくも2着。「結果が結果だけに凄く悔しい。スムーズだったし、思い通りのレースができました」と振り返った。今村は来週も土日とも新潟で騎乗する予定。

 ≪永島 殊勲内ラチ≫永島が新潟7Rの15番人気セルレア(牝5=深山)で殊勲の騎乗だ。新潟名物の直線競馬で圧倒的に不利とされる最内1番枠から内ラチ沿いを走り切って勝利。自身初となるJRA年間10勝目を飾った。ゲートが開くと他の17頭が外ラチ沿いに進路を取るのを尻目に、そのまま直進。内ラチ沿いをスイスイ快走し、外ラチ沿いを伸びたユナイテッドハーツに頭差先着した。千直で1枠1番の馬が勝つのは17年5月13日以来20例目で、単勝9760円、3連単145万7050円の高配当。永島は「内枠だったので腹をくくって内ラチで勝負しようと思いました。1頭だけだったけど、最後まで集中して走ってくれました」と笑顔を浮かべた。

 ≪奈穂 厩舎が後押し≫古川奈は新潟9R・粟島特別を9番人気グランスラムアスク(牝3=矢作)で逃げ切り、今年9勝目を挙げた。「行けたら行こうと思っていました。力むことなく道中リズム良く走れていました。追い出すタイミングだけ気を付けていました。気持ち早いかと思ったけど、最後まで馬が頑張ってくれました」とにっこり。所属の矢作厩舎は現在リーディング首位。「今は厩舎の勢いがあるので、それにも後押しされました」と語った。


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