【天皇賞・秋】ノースブリッジ 前走から大変身!岩田康「言うことない動き」

2023年10月26日 05:26

岩田康を背に併せで追い切るノースブリッジ(撮影・村上大輔)

 【G1ドキュメント・美浦=25日】ノースブリッジが前走時から一変した走りを披露した。栗東トレセンから駆けつけた主戦・岩田康を背にWコースで併せ馬。落ち着き払ったフットワークでオールフラッグ(4歳3勝クラス)の7~8馬身後方を追走していく。直線でインに進路を向けると、たちまち馬体を並びかけた。懸命に追いすがるパートナーに馬なりで半馬身先着。手応えの差は歴然としていた。

 「言うことない動きでした。道中リラックスして走れていた」と口火を切った岩田康。「前走時は(推進力が)空回りして、前ではなく上に抜けていくような走りでしたが、今回は全然違う。直線では前進気勢が出ていました」。半年近い休養明けで臨んだ前走・オールカマーは先行しながら直線で失速して7着。「2戦目で変わってくれれば」とレース直後に語ったが、期待通りに大きく変わってきた。

 見届けた奥村武師も一変ぶりを感じた。「休み明けは苦にしないタイプだったが、加齢とともにズブくなってきたので(久々では)走れなかったのでしょう。いつもの緊張感がなかった。でも、1度使ってピリッとしてきたし、体にも張りが出ています」と、梅崎ら取材記者に語った。

 東西のトップホースがそろい踏みする大一番。「どこまで食らいついていけるか…」と思案を巡らせた岩田康。「ジャックドールがどう動くか分からないが、頭数が少ないし、落ち着いた流れになる。(前半1000メートル)1分2秒ぐらいで逃がしてもらえないかな(笑い)」。ジョークに包みながら作戦の一端を明かした。

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