【阪神JF】キャットファイト はじけて切れたラスト11秒4!大野も絶賛「いい仕上がり」

2023年12月7日 05:30

クリーンエア(右)と併せて追い切るキャットファイト(左)(撮影・郡司修)

 2歳女王決定戦「第75回阪神ジュベナイルフィリーズ」の最終追いが6日、行われた。美浦では前走・アスター賞(中山)を2歳コースレコードで圧勝したキャットファイトがキレキレの動き。ダート色が濃い父ディスクリートキャットから出現した芝の切れ者。11月のオーストラリア・ゴールデンイーグルで約5億円を獲得した同産駒オオバンブルマイの父の勢いに加え、先週チャンピオンズCを制したレモンポップと同じゴドルフィンの青の勝負服。強力な追い風が吹いている。同レースは7日に出走馬が決まり、枠順が発表される。

 一体、どれだけの可能性を秘めているのか?キャットファイトの体はコンパクトサイズでも、潜在能力は超A級。主戦・大野が騎乗した最終追いは圧巻だった。Wコースでクリーンエア(2歳1勝クラス=朝日杯FS登録)と併せ馬。4馬身追走から内に入り、手綱を抑えたままで6F(1200メートル)82秒7~1F(200メートル)11秒4で楽々と半馬身先着。弾むような弾力感。アクションを起こしていれば、確実に突き抜けたド迫力だった。

 大野は「動きは良かったです。テンションの方もちょっとピリピリしていて、いい仕上がり具合。前走(アスター賞)の時はグンと上がった感じでしたが、今回はいい意味で変わっていません」と笑顔で切り出した。

 底知れぬ成長力。前走アスター賞は鞍上が言う通り、急激に進化していたのだろう。想像を超えた圧勝に誰もが驚いた。好位インで脚をため、中山の急坂で音を立ててギアを上げた。5馬身差圧勝で1分33秒1!!マイネルレコルトが04年朝日杯FSで樹立した2歳コースレコード(1分33秒4)を実に19年ぶりに塗り替えた。鞍上は「引っ張ることが少ない2歳戦なので時計が出ることもありますが、その中であの脚を使えたのは良かったです」と収穫を感じている。

 父ディスクリートキャットは現役時、06年UAEダービー、シガーマイルH(米G1)を制したダート型。さらに母の父はパイロ。一見、砂が良さそうな配合から、とんでもない切れ者が現れた。今年5月、20歳で病死した父の産駒は先月の豪ゴールデンイーグル(芝1500メートル)の優勝で約5億円を獲得したオオバンブルマイ(牡3=吉村)が大仕事を成し遂げたばかり。上原博師は「体もそう大きくないし、スピードタイプ。まずは芝からと思っていました」と芝適性を発掘した。鞍上も同意見。大野は「馬場が軽ければ、対応できるタイプ。ちょっとタフになって、パワー寄りになるとつらい。先週の阪神のような芝なら…。瞬発力があるので阪神外回りはいいと思っています」と力を込めた。2戦目の新潟未勝利戦(1着)では外回り659メートルの長い直線も、長距離輸送にも機敏に対応した。子供っぽさを残していた6月東京新馬戦(6着)を含め、全3戦が実になってきた。

 先週のチャンピオンズC(中京)では同じゴドルフィンの青の勝負服を身にまとったレモンポップが快勝。父の血の勢い、そしてオーナーの勢い。強烈な“南風”に乗ったキャットファイトがG1の壁も突き破る。

 《上原博師G1・5場完全制覇へ》上原博師は95年札幌スプリントS(ノーブルグラス)でJRA重賞初Vを挙げ、昨年東京スポーツ杯2歳S(ガストリック)まで重賞29勝。阪神JFを勝てば、区切りの30勝目となる。JRA・G1はダイワメジャーで挙げた5勝を含め6勝。現在G1が施行されている中山、東京、京都、中京は既に勝っており、阪神でのG1を勝てば、現在G1が施行されている5場は完全制覇となる。

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