【阪神C】4番人気ウインマーベル 復活の重賞2勝目はレースレコード 松山「まだまだやれる」

2023年12月24日 04:55

<阪神C>外から抜け出し勝利するウインマーベル(中央)(撮影・亀井 直樹)

 阪神競馬場の「第18回阪神C」は、4番人気ウインマーベル(牡4=深山)が22年葵S以来の重賞2勝目を飾った。 

 ウインマーベルが正攻法の立ち回りで強豪をねじ伏せ、完全復活を遂げた。五分のスタートから道中5番手につけ、直線は今秋のスプリンターズS覇者ママコチャとビッシリ馬体を併せて急坂を駆け上がる。残り1FでG1馬を振り切ったものの、ゴール前は内からアグリ、外からグレナディアガーズが急接近。それでも鞍上の松山の鼓舞に応えるようにグイッとひと伸び。勝ち時計1分19秒3のレースレコードで堂々とVゴールを駆け抜けた。松山は「厩舎がうまく仕上げてくれて、課題のスタートをしっかり決めてくれた。出てしまえば、2枠4番はいい枠。直線に向いた時は十分やれると感じた。G1馬がいる中で、結果を出せたのはうれしい。まだまだやれる」と満足げに語った。

 3歳時だった昨秋のスプリンターズSではタイム差なしの2着に好走した実績馬だが勝ち星は重賞初制覇を飾った葵S以来、約1年7カ月ぶり。長かった。管理する深山師は「良かったです。いつかチャンスはくると思っていました」と笑みを浮かべた。「以前はあまり気持ちを表に出さない、おっとりしたタイプだったが、この秋を通して短距離馬らしい体つきになった。一歩ずつ成長している」と胸を張る。G3、G2を勝利。残すはG1タイトル。「大きいところを狙っていきたい」と来春は今年10着に敗れた高松宮記念(3月24日、中京)でリベンジを誓う。

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