【菊花賞】ダービー馬ダノンデサイル“不運”6着…横山典も落胆「誰かが悪いわけじゃない」

2024年10月21日 05:19

<京都11R・菊花賞>6着に終わり引き揚げるダノンデサイル(撮影・奥 調)

 悲劇。これが競馬と言えばそれまでだが、あまりにも悔し過ぎた。1番人気ダノンデサイルはダービーとは逆に内枠があだになった。先行勢が激しく動く展開に翻弄(ほんろう)され、終始窮屈な競馬を強いられる。最後は外から懸命に末脚を伸ばすが、掲示板すら落とす6着に敗れた。

 「かわいそうだった。せっかく1周目は上手に走っていたのに、流れが悪過ぎた」

 横山典も打つ手なしの表情。確かにスタート直後は逃げを選択したエコロヴァルツの好位に付けていた。が、先行勢が入れ代わり立ち代わり動き、徐々に後退を余儀なくされる。最終4コーナーを15番手で迎えた瞬間は場内が大きくどよめいた。そこから大外に持ち出し起死回生を図ったが、挽回は不可能だった。

 「最後はよく伸びたし、内容は悪くなかったと思う。最悪の流れの中でよく頑張っている。誰かが悪いわけじゃない。これが競馬だから。仕方ない」

 百戦錬磨の名手も予想外の敵と悲運に天を仰いだ。

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2024年10月21日のニュース