【大井・東京大賞典】29日15時40分出走・精鋭終結‼ダート王者を決める大一番

2025年12月28日 12:00

勢い、実績ともに一枚上‼ミッキーファイトが主役だ

 「第71回東京大賞典」があす29日、大井競馬場(東京都品川区)でゲートイン。昨年はフォーエバーヤングが単勝オッズ1・3倍の人気に応えた。今年は絶対的存在こそいないものの、国内の最強ダートホースが多く集結した。ホープフルS→有馬記念に続く、豪華な暮れの大一番。ダート競馬を締めくくる最終日も熱戦に期待しよう。

 今年はミッキーファイトが主役を張る。ここまでGⅠを連勝中。勢い、実績ともに一枚上だろう。今回と同舞台だった前々走の帝王賞は正攻法の競馬で快勝。続くJBCクラシックでは横綱相撲で3馬身差Vを決め、チャンピオンズC3年連続2着ウィルソンテソーロなどを寄せ付けなかった。安定したスタートから楽に好位を取れるのがセールスポイント。勝ち鞍がある大井で崩れるシーンは考えづらく、GⅠ3連勝に向け死角はない。昨年覇者フォーエバーヤングと同じ4歳世代。そのライバルとは昨年ジャパンダートクラシック(2着)で対戦済み。リベンジを果たす日まで負けられない。

 ダートの名馬レモンポップを手がけた田中博厩舎から素質光る3歳馬もスタンバイ。ミッキーファイトと同門のナルカミだ。今年のダート3冠最終戦ジャパンダートクラシック(前々走)は初コース、ナイターなど初物尽くしの一戦を難なくクリア。4連勝の勢いを背に臨んだ前走チャンピオンズCは13着に大敗。人気を裏切る形になったが、レース前から幼さを露呈し不慣れな左回り(中京)だったことを考慮すれば度外視はできる。圧逃Vで同世代に力の差を示した大井で巻き返しを期す。

 ダート2冠馬ナチュラルライズは進化した姿を披露できるか。前走はナルカミに3冠達成を阻止されたが、3着以下には9馬身以上の差をつけて底力は証明済み。舞台適性が抜けていて、大井は【3・1・0・0】と相性抜群。10月以来の実戦になるが本番に備え質、量ともに豊富な調教量を消化している。中間の調整は順調そのものだ。ジャパンダートクラシックの鬱憤を晴らすべく、さらなるレベルアップを図っている。

 アウトレンジは近走が不振だが、まだ5歳で7月帝王賞(2着)に続く2度目の大井参戦。逆転があっても驚かない実力の持ち主だ。2年連続出走のグランブリッジ。牝馬限定ながら大井では重賞2勝と適性は高い。地方勢ではコリアC王者ディクテオン、戸塚記念を制したナイトオブファイアが最有力。それでもJRA勢との実力差は大きく、苦戦は避けられそうにない。

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