【有馬記念】初制覇のC・デムーロ「自分の夢をつかむことができてうれしく思う」

2025年12月28日 16:09

<中山11R・有馬記念>有馬記念を制した(4)ミュージアムマイルをねぎらうC.デムーロ  (撮影・五島 佑一郎)

 3歳から8歳まで各世代の実力馬が顔をそろえたG1「有馬記念」は3番人気のミュージアムマイルが制し、皐月賞に続く2つ目のG1制覇を飾った。2着は12番人気のコスモキュランダ、3着は2番人気のダノンデサイル。勝ち時計は2分31秒5。史上初の牝馬による有馬記念連覇を狙った1番人気のレガレイラは4着に終わった。

 後方待機から3コーナーで徐々に前方に進出。直線でしっかりと伸びて差し切った。デムーロ騎手はスタンドの大歓声に何度も右手を突き上げた。

 ミュージアムマイルは父リオンディーズ、母ミュージアムヒル(母の父ハーツクライ)の血統で通算10戦5勝。

 騎乗したC・デムーロはJRA・G1通算7勝目、高柳大輔師は同4勝目を挙げた。有馬記念初制覇となったデムーロは「本当にうれしい。昨年のリベンジができてうれしく思いますし、レガレイラに自分の夢をたたれてしまったので、今回、自分の夢をつかむことができてとてもうれしく思います」と喜びを語った。「ダノンデサイルが一番強敵だと思っていましたので、道中はずっとダノンデサイルの後ろで競馬をした。最後ダノンデサイルを4コーナーで見た時に、自分の進路を作ってくれると信じて外に回した」と語り、「70周年の有馬記念なので、そういう時に勝ててすごくうれしかった」と満面の笑顔で締めくくった。

 ▼有馬記念 1956年に日本中央競馬会の第2代理事長・有馬頼寧の提案で創設された中山グランプリが前身。57年に急逝した理事長の功績を称えて改名。ファン投票で出走馬を選ぶ方式や年末の大一番として知られる暮れの風物詩。1着賞金は5億円。

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