【スワンS】ミニトランザット “神風”吹かせろ 指揮官「今回も最後にひと脚を使ってくれれば」
2026年10月8日 05:18 競馬には不思議なドラマが時折、見え隠れする。充実期を迎えつつあるミニトランザットの1歳上の全姉イフェイオンは今年5月、京都の鞍馬Sで競走中止。予後不良と診断され、旅立ってしまった。2年前の24年フェアリーSで杉山佳厩舎にとって初重賞を飾ったメモリアルホースである。その弟がバトンを受け継ぎ、血の系譜をつないでいく。
スワンSは月曜重賞のため栗東組はこの日、追い切りを行わず。ミニトランザットは坂路で体をほぐし、8日の追い切りに備えた。指揮官は「今回もいい状態で来ています。ようやく身が入ってきたので楽しみですね」。穏やかな笑みが状態の良さを物語っている。
前走の中京記念はインから鋭く伸びてきた末脚がまぶしかった。上がり3Fはメンバー最速の33秒1。惜しくも届かず2着だったが、「前回はジョッキー(松山)の好判断でいい競馬。力を出し切ってくれました」と振り返る。初の7F戦については「前が流れてくれて新味が出てくれれば」と理想の展開をイメージ。「今回も最後にひと脚を使ってくれれば。あとは展開、枠、並び次第ですね」。静かなる思いを秘めつつ語った。
馬名の由来は「一人乗りのヨットレース名」。天国にいる姉が淀ターフで駆け抜けている弟の“帆”に向かって優しい風を送り込めば、過去3勝している得意なステージで一気に加速する。“神風級”の一撃がさく裂するかもしれない。
