【菊花賞展望】ロブチェン3冠制覇なるか、偉業阻止か…2冠馬包囲網は厚く熾烈を極める争い

2026年10月18日 22:07

ロブチェン

 25日は京都競馬場で牡馬クラシック3冠最終戦「第87回菊花賞」(芝3000メートル外回り)が行われる。もちろん、主役は2冠馬ロブチェンだ。3冠馬誕生となれば20年コントレイル以来、史上9頭目となる。前哨戦の神戸新聞杯は鼻差の決着で一瞬ヒヤリとさせたが勝ち切った事実がこの馬の強さ。皐月賞を1分56秒5の驚異的なコースレコードで逃げ切り、一転ダービーは中団から差し切り勝ち。戦法は変幻自在。父は19年菊花賞馬で21年天皇賞・春も制したワールドプレミア。無尽蔵のスタミナを受け継いでいる。3冠を手に、いずれは世界の大舞台に打って出る逸材だ。

 日本ダービー2着でロブチェンと頭差の死闘を演じ、最大のライバルになるはずだったパントルナイーフは右前膝の骨折で戦線離脱。同3着バステールは前哨戦のセントライト記念で13着と崩れた。好敵手は別路線から駒を進めてきたダノンヒストリー。菊花賞4連覇が懸かるルメールを起用し、最後の1冠に挑む。さかのぼれば新馬戦を完勝し、2戦目の東京スポーツ杯2歳S(7着)でも1番人気に支持された好素材だ。夏の函館で戦列に復帰してからは芝2600メートルの1勝クラスを大差勝ち。前走は札幌にコースが替わって同距離の阿寒湖特別を、これも8馬身差で圧勝。レース選択は明らかに菊花賞を意識したもの。同じく堀厩舎に在籍していた半兄ダノンベルーガは共同通信杯を制し、皐月賞、日本ダービーと続けて4着。古馬と初対戦の天皇賞・秋で3着、ドバイターフで2着、3着に入るなど国内外のG1で上位争いに加わった。血統背景からも楽しみな存在だ。

 神戸新聞杯で鼻差2着のアルトラムスは左後肢ハ行で回避。同3着シートゥサミットはスタミナ豊富でロングスパートを仕掛け、スタンドを沸かせる。休み明けの重賞起用で、あれだけやれた点を評価したい。3000メートルは望むところだ。セントライト記念で初タイトルを手にしたジャスティンシカゴは距離不問のタイプ。同レース1番人気6着の雪辱に燃えるゴーイントゥスカイは日本ダービー4着の実績を考えれば巻き返しがあっていい。

 未勝利から1勝クラス、2勝クラスと3連勝の勢いに乗るマジョレルブルー、春に京都新聞杯勝ちの実績があり、休み明けの神戸新聞杯6着がここにつながる内容だったコンジェスタスなど2冠馬の包囲網は厚く、主役は不動でも全馬にとって未知の距離で熾烈(しれつ)を極める一戦になりそうだ。

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