タケミカヅチ2勝目で初重賞/ダービー卿CT

2009年4月6日 06:00

ダービー卿CTで優勝したタケミカヅチ(左から2頭目)

 中山のハンデ重賞「第41回ダービー卿CT」は、ベテラン柴田善臣騎手(42)を背に1番人気タケミカヅチが馬群の中から抜け出し、悲願の重賞初制覇を達成。安田記念(6月7日、東京)に名乗りを上げた。

 これが通算1800勝を超す熟練の技。名手の手綱に導かれ、タケミカヅチが大激戦を断った。手綱をしごいて前団へ。教科書通りに折り合い、4コーナーを迎えた瞬間、柴田善は早くも勝利を確信していた。
 「よし、脚はしっかりたまっている。これなら、前は抜けるぞ…」
 馬体を並べたキャプテンベガを競り落とすと、返す刀でマイネルファルケを首差きっちり抜き去ったところがゴール。07年7月新馬戦1着以来、実に1年9カ月ぶりの2勝目が悲願の初重賞だった。
 「最近、ずぶくなっているので…。前走(東風S2着)でスタートで出していった分、きょうは理想的な位置が取れた。皐月賞2着の賞金が丸1年で消えちゃうんで…。これで助かったよ。僕もまだまだ頑張ります」。07年クイーンS(アサヒライジング)以来2年ぶり、通算重賞75勝目を飾ったベテランは穏やかな顔でサラリと言いのけた。今年1月に腰椎(ようつい)ヘルニアの手術を受け、約1カ月間はリハビリに専念したが、腕はいささかも衰えていない。
 開業13年目。大江原師にとっても悲願のタイトルだ。昨春の皐月賞2着後は試行錯誤の末、見つけ出した理想郷がマイル路線だった。
 「善臣で勝てて良かったよ。クラシックの好走で踏ん切りがつかなかったが、やっぱりマイルが一番切れを生かせるね」
 昨秋のセントライト記念(9着)で距離が限界と見るや、ダートも含めてマイルにこだわった。しかも、待望の良馬場。2月東京新聞杯(8着)はリハビリ中で乗れなかった柴田善が戻れば、鬼に金棒だった。
 次なる目標は安田記念(6月7日、東京)。「苦しい競馬だったけど、よく頑張った。これで賞金に困ることはないし、安田記念に行きたいね」。“最強の1勝馬”から脱却したタケミカヅチが春本番を熱くしてくれるはずだ。

 ▽タケミカヅチ 父ゴールドアリュール 母カズミハルコマ(母の父マルゼンスキー)牡4歳 美浦・大江原哲厩舎所属 馬主・(有)社台レースホース 生産者・北海道千歳市社台ファーム 戦績15戦2勝 総獲得賞金1億6762万1000円。

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