【エリザベス女王杯】狙うは宝塚“最多勝”ステイゴールド系
2020年11月11日 05:30 阪神芝2200メートルで宝塚記念以外のG1が行われるのは史上初めてで、同じく宝塚記念以外の重賞競走が行われるのも後の3冠馬ナリタブライアンが伏兵スターマンに敗れた94年の京都新聞杯以来。今回のエリザベス女王杯、血統データ的には新設G1に近いスタンスで向き合う必要がある。
ちなみに10年1月から先週までの「阪神芝2200メートル累計リーディング」は当然のようにディープインパクトが19勝、獲得賞金8億517万円でトップだが、同期間内重賞勝利数、すなわち宝塚記念の勝利数はステイゴールドの4勝(通算5勝)、キングカメハメハ2勝、ディープインパクトはバゴらと横並びの1勝となる。オークス馬ラヴズオンリーユーを筆頭に大量エントリーの種牡馬ディープインパクトにとって、イレギュラーな阪神開催は相対的に不利という見方もできるだろう。
施行時期と牝馬限定という出走条件の違いはあるにせよ、単純に「宝塚記念血統」に狙いを定める手もある。前記した“最多勝サイヤー”のステイゴールドは「父の父」としてオルフェーヴル産駒ラッキーライラックとエスポワール、ゴールドシップ産駒のウインマイティーを送り込んだ。中でもエスポワールは先の菊花賞で3冠阻止寸前の激走を見せたアリストテレスのいとこにあたる血統。強敵相手でこそ、の底力を見込んでおきたい。 (サラブレッド血統センター)
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